家庭用プリンターは、時間が空いたタイミングや思い付いた時にすぐに印刷できる点が魅力ですよね。
しかし、いざ印刷してみると本来の色とは違う色で印刷されたり、印刷に線が入ってしまったり、美しくプリントできないといったことは多くの方が経験していると思います。
これらの原因のひとつに、インクジェットプリンターのインクの目詰まりが挙げられます。今回は、インクインクの目詰まりを解消するヘッドクリーニングの方法や大金をかけずにお安く解決する方法をご紹介します。
プリンターインクの目詰まり原因は?
インクの目詰まりにはいくつかの原因があります。その中でも大きな原因をまとめました。
インクが固まっている
プリンターヘッドについたインクが乾燥して固まっていることが考えられます。プリンターヘッドは、インクを噴射するインクジェットプリンターに欠かせないものです。
乾燥の原因はプリンターを使う頻度にあります。プリンターを頻繁に使わないとインクは固まりやすくなり、逆に毎日プリンターを使うと、インクが乾く暇がない為あまり乾燥しません。
家庭用プリンターの場合、約8割の方が年賀状目的で使われていると思います。なので1年ぶりにプリンターを稼働させて、年賀状を印刷しようとしたところ目詰まりが起きた、という悲劇がおこります。
ホコリがたまっている
自動メンテナンスを行っても改善されない場合があります。その時に考えるられる原因はホコリかもしれません。
ホコリがプリンターヘッドに付着している、もしくは、ホコリが付着したままインクが固まってしまったと考えられます。
プリンターインク目詰まりの掃除方法!
上記の理由でインクが目詰まりしてしまった時の対処方法、キレイにお掃除する方法を4つ紹介します。
1.ヘッドクリーニング機能を使用
ヘッドクリーニングは、簡単に言うとプリンターのお掃除のことを言います。インクを噴射して詰まりを改善する仕組みのため、インクの残量が十分であることが条件です。
インクジェットのプリンターには、それぞれヘッドクリーニング機能が備わっています。メーカーや機種によってその手順は異なるため、取り扱い説明書やメーカーのホームページを確認しながらその手順に沿って行いましょう。
ヘッドクリーニングは、それぞれメーカー推奨回数というものがあります。おおよそ2回~3回程度が推奨されています。改善されない場合は、強力ヘッドクリーニングを試してみて下さい。
2.ヘッド部分の洗浄
ヘッドクリーニング機能を使っても目詰まりが解消されない場合、インクの残量が少ない場合は、ヘッド部分を水かぬるま湯で洗浄する方法を試してみましょう。
作業手順
- まずセットされているインクを外します。
- 水やぬるま湯をティッシュや綿棒などにふくまませます。
- インクノズル部分に押し当ててインクを溶かし、乾いたティッシュで汚れを拭き取ります。
- 1~3の作業を繰り返します。
プリントヘッド部分の取り外しが可能な機種の場合は、取り外して洗浄することもできます。この際、水気が残ったまま元に戻すと、プリンターが壊れてしまう可能性があるので、しっかり乾燥させてから元に戻しましょう。
3.洗浄液で洗浄
通販などで購入できる洗浄液を使う方法もあります。ちなみに洗浄液と注射器とチューブが同封されている商品がおすすめです。
作業手順
- まずセットされているインクを外します。
- インクごとにインクノズルがあるので、そのノズル部分に洗浄液を流し込みます。
- チューブのついた注射器をノズル部分に差し込み、洗浄液を吸引していきます。
- インクではなく洗浄液が吸引されたら、その洗浄液を流し込み、また吸引。
- 2~4の作業を繰り返します。
- 数時間放置します。この際、カートリッジは必ずつけてヘッドの乾燥を防いでください。
注意
作業中、洗浄液を流し込むとプリンターの底から流れ出ることもあるので注意しましょう。
4.洗剤カートリッジに交換して印刷
インクカートリッジに洗浄液が入っている、洗浄用カートリッジを使った洗浄方法もあります。
洗浄液を使う方法よりも簡単なので、故障を疑う前に試してみましょう。洗浄用カートリッジは通販サイトや家電量販店で購入できます。
作業手順
- 目詰まりしたインクカートリッジを取り出し、洗浄用カートリッジをセットします。
- 先ほど説明したヘッドクリーニング機能を行い、約2時間放置します。(回数はプリンターによって異なります)
- チェック印刷をして、正常に印刷できたら完了です。
- 洗浄用カートリッジを取り出し、インクカートリッジをセットします。正常に印刷できたら、洗浄完了です。
注意
- 2時間放置する際、プリンターの電源はONのままです。
- チェック印刷で正常に印刷出来ていない場合は、再度洗浄用カートリッジでヘッドクリーニング機能を実行します。
- 洗浄用カートリッジが残っている場合は次回使用できるので、乾燥しないようにフタをして保存しましょう。(フタがない場合はラップやテープで代用出来ます)
プリンターの掃除をするうえでの注意点
プリンターヘッドを洗浄すれば、従来通り印刷できるようになることが多いです。ですが、注意しないと故障の原因になることもあります。プリンターヘッドの注意点をまとめました。
ヘッドの基盤に触らない
一番気をつけないといけないのは、プリンターヘッドの基盤と電極部分です。
プリンターヘッドの基盤と電極部分を必要以上に触ったり、水で濡らしたりすると、プリンター自体の故障につながります。プリンターヘッドの基盤と電極部分には注意を払って作業しましょう。
過度な洗浄はエラーになります
洗浄液や洗浄カートリッジは目詰まり解消に有効ですが、メーカーが推薦していない場合もあります。
もしも、メーカーが推薦していない方法で洗浄した際に故障しても、それは自己責任になることを覚えておきましょう。
洗浄する際は、メーカー推奨の方法で行うことが基本です。まずは、プリンターの取扱説明書通りの方法でプリンターヘッドを洗浄しましょう。
目詰まりさせない為の予防方法
普段からほんの少し気を付けておくだけで目詰まりを防止することが出来ます。普段から意識すべき目詰まりの予防方法についてまとめました。
週に1度は電源をオンにする
使わなくても一時的にプリンターの電源をオンにする事をおすすめします。電源が入るとプリンターは自動でメンテナンス(ヘッドクリーニング)を行うため、インクの乾燥防止につながります。
プリンターの電源をオンにしてからの起動時間は、プリンターが正常に印刷できるようにするために欠かせません。週に一度だけでもプリンターの電源をオンにしましょう。
純正インクを使用しましょう
互換インクカートリッジを使うと目詰まりが起きやすいともいわれています。なるべく、プリンターメーカー用インクカートリッジ、純正品の純正インクカートリッジを使用するようにしましょう。
純正品のインクはやはりお値段は高めですが、目詰まりがおきて、故障して、購入し直すというコストを考えると、やはり純正品の使用がいいと思います。
まとめ
- インクの目詰まりは「乾燥」と「ホコリ」が原因です。
- 目詰まりの掃除をする方法は、メーカーの取り扱い説明書をよく読んでから、参考にして下さい。
- 精密機器ですから、慎重に作業に取り組まないと故障の原因になります。
- 目詰まりをさせない為の予防は、日頃のちょっとした気遣いです。
プリンターの目詰まりはプリンターの自動メンテナンス機能を利用して洗浄が可能です。それでも解決しない場合は洗浄液や洗浄カートリッジを使用する方法もあります。
ただ、メーカーが推薦してない場合は故障してしまうこともあるので注意が必要です。その場合、自己責任になることを忘れてはいけません。
まずは、メーカーの説明書を読んでしっかり手順を踏んで、目詰まりを解消させちゃいましょう。そして今年こそは、スムーズに年賀状作りに取り掛かりたいですね。
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