ウッドデッキの掃除方法を材質別に紹介!作業の注意点と長持ちさせるコツ

ウッドデッキは、家族やペット、友人などが集う憩いの場として重宝されています。木の温もりを身近に感じ、心地良い暮らしを叶える素敵な空間です。

しかしウッドデッキは屋外に位置するため、十分に手入れが行き届いていない方が多いのではないでしょうか。

「ウッドデッキにカビが生えた」「ウッドデッキにツヤがない」といったトラブルに心当たりのある方は、メンテナンス不足かもしれません。

そこで今回はウッドデッキを長持ちさせる為の掃除方法、お手入れに関する基礎知識を調べてまとめました。

 

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ウッドデッキが劣化してしまう原因

 

屋外で使用することが多いウッドデッキは雨風紫外線湿度などによる影響を受けやすく、徐々に経年劣化が進んでしまいます。

劣化に気が付かないままウッドデッキを使用し続けてしまうと、底が抜けてケガをしたり、シロアリが繁殖したりする原因ともなります。

安全に使用し続けるためにも、ウッドデッキを定期的にメンテナンスすることが大切です。

腐りや痛みのサインを確認し劣化を掃除をすることで、長くウッドデッキを使用し続けることができるでしょう。

 

 

小さなお子様がいるご家庭では、未然に事故を防ぐ為にも掃除は欠かせないですね!

 

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ウッドデッキの掃除方法「材質別」

 

ウッドデッキの掃除方法は、使われている材質により異なります。主な素材は人工木(樹脂木、彩木)、天然木の2種類です。

人工木(樹脂木、彩木)

プラスチックやアルミ、ウレタン樹脂などを混ぜて作られた「人工」の木材のことをいいます。

天然木

その名の通り「天然」の木材です。

使用素材が分からない場合は、工務店やエクステリアメーカーに確認しましょう。それでは、材質別の掃除方法を順番に紹介します。

 

人工木(樹脂木)のお掃除

樹脂木の掃除方法は、泥はね程度の軽い汚れは水洗いを行います。全体を濡らした後に、やわらかいブラシモップを使用し、木目に沿ってこすります。

食べ物や飲み物をこぼした跡など汚れが目立つ時には、台所用中性洗剤を使用します。全体を濡らした後に中性洗剤を垂らし、水を含ませたスポンジもしくはモップなどを使い、汚れた箇所をこすります。

 

 

 

人工木(彩木)のお掃除

彩木は水を吸わないうえ、親水性の塗料を使用しているので汚れが落ちやすいです。

雨あがりなどにモップや雑巾がけをしてもらえればほとんどの汚れは落ちます。ただ、高圧洗浄機は塗膜を痛める可能性が高いのでやめましょう。

 

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天然木のお掃除

天然木のウッドデッキに対するメンテナンス方法は基本的に同様です。天然木は人工木より繊細なため、下記の手順で丁寧に掃除して、きれいな状態を維持しましょう。

 

  1. 表面の汚れをほうきで掃く
    砂埃や泥をほうきで掃き、表面を掃除します。砂埃がウッドデッキの上にあるとひび割れや腐敗を招きやすく、日常的な掃き掃除が不可欠です。
  2. デッキブラシで掃除する
    全体を濡らし、木目に沿ってデッキブラシでこすります。その後、固く絞った雑巾で全体を拭いてください。この時にも木目に逆らわないよう、長動かします。
  3. 1~2日、日光にあてる
    1~2日は乾燥させ、湿気を外へと逃します。天然木は、水分を吸収しやすい素材です。不十分な乾燥では、腐朽菌が活性化し、カビやコケの増殖や色落ちを招くことがあります。

 

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汚れによって異なるお掃除方法

ウッドデッキ手入れでは、洗剤の選び方や洗う順番が大切です。汚れ別に掃除方法をまとめました。

 

砂・靴あと

  • ほうきで掃除します。
  • 掃き掃除で落ちない汚れは、水洗いを行いましょう。

雨染み・泥・飲み物・食べ物・コケ・藻

  • 水洗いの後、中性洗剤を使います。
  • 高圧洗浄機を使用する方法もありますが、ワックスが剥がれてしまうので、おすすめできません。

油汚れ

  • 水洗いは行わず、中性洗剤を使用します。
  • 洗剤で落ちない汚れは、ヤスリで表面を削るというやり方もあります。
  • 傷つける可能性があるので、説明書で確認か、メーカーに確認してから作業する事をおすすめします。

油性マジック・クレヨン

  • 奥深く入り込む前であれば、ヤスリで削り、表面は綺麗になります。

タンニン鉄による斑点

  • タンニン鉄専用の木材洗浄剤を使用します。
  • 使い方は、商品指定の洗浄方法に従って下さい。

 

タンニン鉄の斑点

出典:https://guardlac.jp

 

タンニン鉄というのは、木材の成分「タンニン」が鉄イオンと反応して、発生する黒い斑点の事です!今まで正直知りませんでした!

 

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作業中の注意点4つ

 

ベランダのウッドデッキを掃除する際に、気を付けておきたいポイントを4点紹介します。無理に汚れを落とそうとすると、思わぬトラブルを招いてしまう可能性がありますので、要チェックです。

 

1.ウッドデッキの掃除には中性洗剤

  • ウッドデッキの掃除に洗剤を使用する場合には、中性洗剤(台所用洗剤)を選択しましょう。
  • 強酸性、強アルカリ性洗剤、有機洗剤の使用は、ウッドデッキの劣化を早めるなど、トラブルの原因となります。
  • 洗剤選びに不安を感じる人は、ホームセンターなどで相談しましょう。

 

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2.カビ取り漂白剤使用時は周辺環境に注意

  • 漂白剤使用時には、周辺環境への配慮が必要です。
  • 漂白剤を含む水が付着すると、植物が枯れるため、流す方向を工夫しましょう。
  • プランター、植木鉢木は、離れた場所に移動させ、カビ取りを終えたタイミングで戻します。

 

3.金属製のスポンジ、デッキブラシ使用NG

  • ウッドデッキの掃除には、モップや適度な固さのスポンジ、デッキブラシを使いましょう。
  • 金属製のスポンジ、デッキブラシは、ウッドデッキを傷つけ、腐敗や劣化の原因を産むリスクがあります。
  • デリケートな天然木材への使用はとくに注意が必要です。

 

 

 

 

4.違う種類の洗剤を混ぜない

  • 異なる種類の洗剤を混ぜると、有毒ガスが発生し、人体に害を与えるリスクがあります。
  • 酸性タイプの洗剤使用後に漂白剤洗浄を行うなど、危険な使用は避けましょう。
  • レモン汁や酢の汚れに対して漂白剤を使用するといった掃除方法でも、同様のリスクが存在します。
  • 当たり前の事ですが、商品指定の使用方法を守り、事故を防ぎましょう。

 

4つのポイントに注意して、ウッドデッキを綺麗に様変わりさせちゃいましょう!!

 

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ウッドデッキを長持ちさせるコツ2つ

 

ウッドデッキを長持ちさせるためには、掃除だけでなく、定期的なメンテナンスが欠かせません。日常的なお手入れを徹底し、汚れや腐敗を防ぎましょう。

ここでは、ウッドデッキに使われる天然木のメンテナンス方法、ウッドデッキ使用時の注意点をより詳しく解説します。

 

1.天然木は年に一度の塗装を行う

天然木の再塗装は、1~2年に1度が目安です。塗装後に乾燥させる必要があるため、よく晴れた日に作業しましょう。塗装剤は、ウッドデッキに合う色味のオイルステインを使用します。

 

事前準備

デッキブラシやモップを使用し、表面のゴミを取り除きます。凹凸や古い塗膜が見られる部分はヤスリで削り、木粉をほうきで掃除しましょう。

 

やり方

  1. オイルステイン缶をよくかき混ぜます。
  2. ハケや布にオイルステインを含ませ、木目に沿って塗装します。
  3. 全体を塗装した後に半日程度乾燥させます。
  4. 2と同じ方法でオイルステインを上塗りし、しっかりと乾燥させます。

 

 

上記の動画のように、カビ汚れや虫害が気になる時には、木材保護塗料を使用する方法もあります。やり方は一緒です。

木材保護塗料の特徴は、防腐剤防カビ剤防虫剤といった薬剤を含むことです。木材内部まで保護剤が浸透し、効果的に保護塗装を行える点も強みといえます。

 

2.日常的にお手入れを行う

放置した汚れは腐朽や劣化につながります。以下のお手入れを日常的に行うことがおすすめです。

  • 植木鉢やプランターを定期的に移動し、底面の湿気を逃す。プランタースタンドを活用し、通気性を高める対策も有効。
  • ホームパーティーやバーベキューの翌日に、ウッドデッキ周辺を清掃。
  • 掃き掃除は日常的に行い、土埃や落ち葉の蓄積を防ぐ。
  • 排水溝の汚れを日常的に確認。床下をコンクリート張りし、環境整備するのもおすすめ。
  • 隙間に溜まるペットの毛は、ピンセットで取り除く。

 

お掃除にお手入れと大変だと思いますが、憩いの場を気持ちよく過ごす為にも、頑張りましょ!苦労の先に家族の笑顔があります!!

 

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まとめ

 

まとめ
  • 屋外に設置してあるので、何もしなければ劣化は早いです。劣化に気付かず、大きな事故の可能性もあります。
  • ウッドデッキの掃除方法は材質別に少し違います。汚れの原因によっても、汚れの落とし方はそれぞれあります。
  • ウッドデッキの掃除の際に気を付けておきたい事があります。大切なウッドデッキを傷つけないように注意して下さい。
  • ウッドデッキを長持ちさせる為には、掃除も大切ですが、日々のメンテナンスがあってこそです。

 

念願のウッドデッキを末永く、綺麗にお使いいただく為にも、天然木はもちろん人工木のウッドデッキでもメンテナンスは欠かせません。

春、夏に気持ちよくウッドデッキをお使いいただく為にも、秋、冬の間にお掃除とメンテナンスをおすすめします。

 

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