ドイツという国について、どんなイメージがありますか?
私は「ソーセージ」と「ビール」です。いつか本場のドイツビールを飲んでみたいです。
いえいえ、今回は食べ物の話ではないです。家事の話、お掃除の話です。
実はドイツの方々は、キレイ好きで有名なんです。男女ともに家事をするそうです。
窓拭きを日常の掃除としてやる方が多いだなんてことも。日本では、多くの方が大掃除や季節の変わり目くらいでしかやらないんじゃないでしょうか。
なぜドイツ人は綺麗好きなのか?それは、ドイツ人の習慣や家事への価値観が大きく関わっていました。
そして、それが、男女の仲を良好にする秘訣だと判明しました。
旦那さんに家事を手伝ってもらいたい人、必見です。
ドイツ人ってどんな人?
ドイツには日本の「大掃除」という概念がありません。なぜなら、「大掃除」が必要ないくらい部屋をキレイに保っているのです。
また、ドイツ人は家具やインテリアを吟味して選ぶので、お部屋はお気に入りに囲まれた居心地のいい空間になります。
ドイツのお家はとってもキレイそうですね。その秘訣はドイツ人の習慣や価値観にありました。
・合理的で必要なモノだけを持つ暮らし
ドイツ人のイメージで、キレイ好きとともによく聞くのは合理的ということです。ドイツ人は掃除にも余計な時間やお金をかけず無駄を嫌います。
無駄を省くためにはモノを増やさないことが必要です。片付けの時間がかかってしまいますし、汚れがひどいと掃除道具を増やさないといけなくなります。
また、モノを長く大切に使うことがドイツ人にとっての美学です。先ほどのモノを増やさない暮らしが心地よく暮らすことにつながります。シンプル、だからこそ、掃除がしやすくキレイな部屋を保てるのです。
・エコ先進国
ドイツでは不要になった家具や雑貨は道路に置いておき、それを必要な人が持っていくという習慣があります。洋服などのリサイクルの回収ボックスも身近に設置されています。
また、ドイツはエコ先進国で、ゴミを出さないことや掃除用の洗剤も地球環境を汚さない自然の成分を使ったものを多くの人が使用しています。
日本でも人気のある「フロッシュ」はドイツ生まれで自然にも優しい洗剤です。
毎日掃除することで頑固な汚れがつきにくく、強力な洗剤も必要ないので地球にも自分にも優しい暮らしにつながります。
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・人を招く習慣
ドイツでは人を招いてホームパーティをよくやるそうです。しかも、お客さんにはリビングだけでなく寝室まで家の中を一通り案内します。その為、誰に見られてもいいようにキレイに保つ習慣があるんですね。
日本人は寝室まで案内することはほとんどないですよね。日本で育った私はちょっと抵抗があります。文化の違いですね。
ドイツって、人を家に呼んだら、どの部屋もすべて一通り案内するのがマナーなんだよね。日本ならリビング以外の部屋閉めとけばいいけど、ドイツじゃそうはいかない。仕事部屋や寝室を人に見せたくない。
彼にそう言っても、人を呼ぶのに何の問題があるの?って顔された。問題はないけどイヤなんだ…— 雨宮@『日本人とドイツ人』新潮新書 (@amamiya9901) July 17, 2018
・時間をつくるために、頼れるものには頼る
自分の大切なものがわかっているドイツ人は時間の使い方も合理的です。
日本でも共働き家庭が増えてきて、いろいろな便利家電に頼ることが多くなったかと思いますが、ドイツではそれが当たり前です。洗濯乾燥機やスーパーの配送サービスなどを利用しますし、食洗機は普及率が7割近くあると言われています。
日本での食洗機普及率はやっと3割といったところ。これは日本人が食後すぐに食器を洗うのに対してドイツ人は節水も考えある程度食器がたまってから洗うという文化の違いもありますが、ドイツの普及率はすごいですね。
また、家事の外注サービスを利用する家庭も一般的です。例えば、毎週金曜日に2時間の掃除をお願いして、その分の時間を大切な人と過ごす時間にあてたりするのです。
そこは時間がないから、ではなく、時間をつくりたいから、といった考え方なのだそう。人や機械に頼って、大切なことに時間をまわすというドイツ人の合理的な考え方です。
日本でも海外製の食洗機を取り付けている方もいます。大容量ですし、性能も良さそうです。ヨーロッパ家電売上No.1のボッシュの製品が日本でも人気があります。
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ドイツ人の合理的な考え方やその背景にある習慣がわかりましたね。もちろん、これは全てのドイツ人に当てはまることではありませんのでご注意を。
【ドイツ流家事】6つの掃除術
ドイツ人が行っている部屋をキレイに保つための6つの掃除術を紹介します。日本の掃除術とは違う点があるかもしれません。
- 掃除する時間を決めて集中
- 掃除する場所を絞る
- 1日のリズムの中に「掃除」を作る
- モノの「指定席」を決める
- 不要になったものの処分方法を決めておく
- 自分に必要なものを残そう
1. 掃除する時間を決めて集中
掃除は始めたらキレイになるまで掃除したくなりますが、終わりが見えないこともありますよね。
ドイツ流の考え方として、「毎日少しずつ、着実に」が基本です。具体的には、時間を決めてから始めて、時間が終わったら掃除を切り上げます。
朝起きたらまず15分掃除するとか何時から15分間は掃除の時間として決めてやっていくと習慣化します。
2. 掃除する場所を絞る
掃除をする場所を、一つに決めて集中しましょう。
今日はここをキレイにした、とすっきりすると明日はあっちをやろうと、やる気につなげられます。
昔からドイツ人は曜日ごとにどこを掃除するか、ローテーションを決めてやる人が多いようです。
3. 1日のリズムの中に「掃除」を作る
ドイツでは、生活リズムを作って守ることが心と身体の健康維持につながると考えられています。
掃除も生活リズムの一つにすることで、習慣となり、部屋をキレイに保ち心も晴れやかに過ごせます。
4. モノの「指定席」を決める
モノの収納には「指定席」を決めましょう。使い終わった後に「指定席」に戻すことが出来ると部屋は自然と片付きます。
収納場所は使用頻度とどこで使用するかを重視して決めましょう。
使う場所の近くでないところに「指定席」を作ると結局は戻すことが億劫になってしまうので、日々模索して改善を重ねていきましょう。
5. 不要になったものの処分方法を決めておく
洋服や本、子供がいる家庭だともう着れないサイズの洋服やおもちゃがどんどん溜まっていきます。
そういったものは事前に処分方法を決めておきましょう。
タンスに入りきらない分、もう1年は使用していないものなどは、段ボールに入れてリサイクルショップに持っていきましょう。
6. 自分に必要なものを残そう
自分が必要だと思うものだけを選んで持ちましょう。
自分の選んだものに囲まれて、部屋もすっきりするので豊かな生活を感じれるかもしれません。
モノの「指定席」を決めることはよく聞きますね。でも、時間を決めてやることはあまり聞いたことがありませんでした。
私の場合、掃除をしているとあっちもこっちも気になって、結局時間がかかり、リビングもトイレも寝室もキレイになったものの疲れちゃうなんてこともあります。
ドイツ流では時間と場所を決める、これがきっと長続きの秘訣なのでしょう。一気にやると、時間がかかって疲れますし、毎日は無理で続かないですもんね。
モノを持たないのですっきり片づけられますし、10分と決まっているとプレッシャーにならず、部屋をキレイに保てられそうです。
掃除のコツは「マメに手早く」
お部屋をキレイに保つにはあるコツがありました。それは、「マメに手早く」です。
一時期「ながら○○」というのが流行りましたね。TVみながらストレッチする、などです。そのようなイメージで、食事の後片付けで、食器を洗いながらシンクもついでに洗っちゃいましょう。
掃除の仕方は、丁寧というより、細かいことは気にせず手早くやる感じです。なので、先ほどの食事の後片付けも食器を洗ったスポンジでシンクを洗ったりします。
日本では食器用とシンク用と洗うスポンジをわけている家庭も多いのではないでしょうか。なんとなく抵抗はありますが、確かに分けずにささっと掃除が出来れば時間も短縮され道具も少なく済みますし、合理的ですね。
リビングでも掃除道具はさっと使えるよう部屋に置いてインテリアの一部となっていることがあります。
家事が負担にならないある意識とは?
ドイツでも日本と同じく、女性のほうが家事をしているという調査結果があります。でも家事をめぐっての夫婦喧嘩は少ないんだ
そう。
それは、そもそも家事に対する意識が日本とは違うので、負担となってないのです。
その意識が「自分のことは自分でやる」です。
そんなこと当たり前だよと思ったみなさん、子供の頃そう言われて育ったみなさん、今子供にそう言ってしつけてるみなさん、誰もが通ってきた道であったはずです。
でも、日本の家庭では、妻に「食べ終わった食器下げて」とか「脱いだ服片づけて」と言われる夫の話をよく聞きます。例にもれず、我が家でも私がよく口にしています。
おかしな話です。元々やってこなかったか、それとも家庭が出来ると妻がやってくれると油断する男性が多いのでしょうか。
そもそも家事は手伝うことではないんですね。みんなで住む家のことはみんなでやるべきです。その為に「自分のことは自分でやる」です。
子供は生活の術を学んでいる最中なので、しっかり教えていきましょう。女の子でも男の子でも、出来ないと困るのは将来の子供です。
「自分のことは自分でやる」意識が夫婦喧嘩を無くす?
「自分のことは自分でやる」意識が夫婦喧嘩を無くすと言います。なぜでしょう。
それは、注意されることがないということもありますが、同時に感謝の気持ちが出てくるからです。
一緒に生活している中で洗濯物や食器を自分の分だけ洗うわけじゃないですよね。パートナーの分まで洗うとします。
すると、本来は自分がすべきことをやってくれている、という気持ちから、自分の分もやってくれてありがとう、という気持ちにつながります。そして、お返しに次は自分がやってあげようという気持ちにもなるのです。
自分のことをやれば、そしてやってくれたことに感謝すれば、喧嘩の火種はなくなります。家事面に限っては、ですけどね。
友人の義母さんになぜドイツ人男性は家事も育児もよく手伝うのですか?と聞いた。「女性の社会進出によって、子供たちも手伝いをするようになった。少しづつ男性の意識が変化していって、女性が幸せに生きることが自分達にも良いという事に気付いていったのよ」と言ったのを思い出した。#国際女性デー https://t.co/rixyjD8i2t
— Yoshiko 🇩🇪💻📸 Tajima (@Vollmer_Design) March 8, 2021
まとめ
- ドイツ人はキレイ好きで合理的、モノでも時間でも無駄を嫌う
- 家事は人や道具に頼って、大切な人と過ごす時間をつくる
- 掃除を習慣化するため、時間と場所を決めてやる
- 「手早くマメに」がコツ!使ったら戻す、汚れたらすぐ拭く
- 「自分のことは自分でやる」意識が家事の負担をなくし、夫婦喧嘩も無くす、かも
ドイツ人の習慣や価値観に触れて、新たな発見がありました。
合理的な考え方は、ただ家事を楽にするということではなく、大切な人達と過ごす時間をつくるためだということは、素敵な考え方ですね。
また、「自分のことは自分でやる」意識は、なんで今まで気が付かなかったのかと思うくらい、そうだよなと納得しました。
ドイツ流の考え方、いいところを取り入れて、夫に話して、ちょっとずつ幸せな時間を増やしていきたいですね。
投稿者プロフィール
- 3人の子供を育てる主婦です。時短大好き!!趣味は100均巡り。便利グッズを探す日々です。
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