昨今、デジタル化が進んでいますがアナログで文字を書くことも好きな方はまだいらっしゃいますか。
アナログで字を書くとなると、書くためのノートやペンにこだわりたくなってくるのが人間の性というものです。
私事ですが、最近文房具に凝りだして「万年筆」にも手を出しました。
それからは、万年筆にいれるインクにも興味が出て新しいおもちゃを見つけた赤ちゃん状態でした。
しかし、しばらく万年筆やインクを楽しんでいると「万年筆が足りない問題」や、久しぶりに万年筆を使った時の「ペン先の詰まり」などの問題に躓きました。
今回は、その問題を解決するために万年筆1本を使って色々なインクを試す方法や、使い続けていると気になってくるペン先の詰まりなどの万年筆のメンテナンスの方法などをご紹介します。
万年筆の悩みを解決!洗浄方法や頻度について
万年筆1本に対してインクがたくさん。
好きになったばかりの時期ならそんな状況は容易に想像できます。
せっかくなら、お気に入りのインクをお気に入りの万年筆にいれて使いたいですよね。
万年筆での使用にこだわるなら、「新しく万年筆やガラスペンを買う」or「今ある万年筆に頑張ってもらう」の2択になります。
今回は、新しく万年筆等を購入するのではなく今使っている万年筆を最大限活用する方法をご紹介します。
【準備するもの】
- 洗いたい万年筆(インク吸入式コンバーター)
- 1杯分の水道水
- 紙コップ
- 柔らかい布 or ティッシュペーパー
【やり方】
- キャップを外し、胴軸を外す。
- 水を入れたコップにペン先を浸し、インクを吸入する要領で水を吸入する。
- 吸入量いっぱいになったら、吸入した水を排出する。
- この一連の流れを5~6回繰り返す。
- 5~6回繰り返した後、コンバーターをペン先から外す。
- 外したペン先部分を水を入れ替えたコップに入れ一晩放置する。
- 一晩明けたら、ペン先を取り出し水道水で洗い流す。
- 洗い終わったら、水気がなくなるまで拭く。
簡単な流れを説明するとこのような感じです。
下の動画で実際の動きを確認しながら洗浄すると、よりお気に入りの万年筆を長く使うことができます。
この洗浄方法を試すと、色々な問題を解決できます。
- インクの出が悪くなった
- インクを入れ替えたい時
- しばらく万年筆を使う予定がないため洗って保管しておきたい時
この方法を試しても「インクの出が悪いまま」などの困りごとがある場合、「ペン芯」にトラブルが発生している可能性があるのでメーカーに問い合わせると良いかもしれません。
そして、この洗浄を毎回行えば使いたいインクを万年筆に吸入することができます。
たくさん試したいインクがあると少し大変ですがご検討ください。
万年筆のお手入れの頻度について
各メーカーのHPなどによれば、先ほどご紹介した洗浄方法を「2~3か月に1回」を目安に行うのが理想だそうです。
特に、インクの詰まりが気になったときや長期間使わないと分かっている時にお手入れすると良いです。
万年筆の洗浄で自分の心も洗浄!?
なんといっても、この洗浄方法の良い点は「インクが水に溶けだす所を見られる」点です。
万年筆のメンテナンスのためにペットボトル半分切ってぬるま湯入れて筆先漬けていただけなのに、なんだか神々しい感じになりました! pic.twitter.com/PQoyImPDP1
— 月神るな (@lunaticjoker) April 8, 2020
万年筆のメンテナンス。
ブルーのインクが煙のように。 pic.twitter.com/qqtUNjmfIR— 彗星読書倶楽部 (@suiseibookclub) July 15, 2021
万年筆に入れていた色によってどんな色になるかわからなかったり、インクの溶け出し始めの綺麗さは圧巻です。
【改めて感じる】万年筆の魅力
万年筆は、「値段が高い」「お手入れが大変そう」などのイメージを持っている方もいるかと思います。
確かに、その他の筆記用具に比べ小さい頃から慣れ親しんでいる人は珍しく、現在のデジタル中心の生活では万年筆との距離は遠ざかる一方かもしれません。
そんな今でも私やその他の方たちが「万年筆」にハマる理由はどういったものでしょうか。
簡単にご紹介していきたいと思います。
自分好みの書き心地を追求できる
万年筆の最大の魅力は「ペン先」を選べるところです。
- 線の太さ
- 書き心地の硬さ
- 線のタイプ
上記のようなポイントを選べることにより、書き手のクセなどの要素と合わさり唯一無二のペンを作れるのです。
「線の太さ」はボールペンなども選択できますが、「書き心地の硬さ」などは実際に店舗で試し書きして決めるくらい重要なポイントです。
「線のタイプ」も筆記角度によって書ける線が変わるものや、横線は細く縦線は太く書けるようになっているものなど多種多様です。
好きなカラーインクを選べばより愛着が湧く!
ペン先以上に豊富な種類がある「カラーインク」は、お気に入りを見つけるのも一苦労です。
ある程度経つと、「季節によってインクを変えたりする」といった楽しみ方もできるようです。
あと季節によって使いたいインクが変わるので衣替えする。
私は夏になると瀬戸内マリンブルーと天色を使う。— ふかみ (@flourishblue) October 13, 2017
手紙書く時は書く相手とか内容とか季節によってインクの色変えるマンです
— すゐか (@sui_K04) December 20, 2018
お手紙の相手や内容でインクを変えるのも、お手紙をかくのがより一層楽しくなりそうでいいですね。
筆記だけでなくイラストにも使える!
万年筆と言えば、「文字を書く」というイメージが強かったのですが、「万年筆絵」というものが存在するようです。
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この画像では、万年筆を使って「スケッチブックの裏表紙」に猫を描いています。
普段通りの線画も、また違った雰囲気にみえますね。
出典:https://www.ei-publishing.co.jp/
この画像では、万年筆でいつも通り絵を描き水彩画のように水を含ませた筆でなぞってインクを滲ませる技法を使っています。
まとめ
- 万年筆を洗うことでペン先の詰まりが改善でき、インクを変える下準備になる。
- 自分好みのペン先やインクを選べば、自分だけのペンが作れる。
- 万年筆をイラストに使うと味が出て良い。
今回は、万年筆の掃除方法や魅力についてご紹介しました。
この記事をきっかけに万年筆の良さを再確認してもらえたらうれしいです。
現在万年筆に魅了されている方でも、「次はどんな色をいれようかな?」と考える契機にしていただけたら幸いです。
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