忙しい毎日を助けてくれる家電として、少しずつ利用者が増えている食器洗い洗浄機(以下、『食洗機』と表示)
利用者が増えている一方、定期的に掃除をしている方は少ないのではないしょうか?
「そんなことないよ!ちゃんと洗ってるよ!」という方がいたり、「え?食洗機って洗わなきゃいけないの?」と思った方もいるかと思います。
実は【食洗機は意外に汚い】のです。「食洗機は意外に汚い」と聞いて、ドキッとしたのは私だけでしょうか。
「食器を洗ってるんだからそんなに掃除必要ないでしょ?」「何で洗ったらいいの?」と思った方のために、今回は食洗機の洗い方について書いていきたいと思います。
食洗機とは
そもそも食洗機っていつからあるのか気になったので調べてみました。
意外に歴史は古く、史上初の食洗機は、1860年にアメリカ人の男性によって木製のものが開発された。しかし、開発されたものはハンドルで回転させてお皿に水がかかる仕組みで、実用的ではなかったようです。
その後、1893年にジョセフィン・コクランという婦人が手動式の食洗機を作り、こちらが実用的で世に広まります。
そして、1909年、ゼネラル・エレクトリック(アメリカの電機メーカー)が電動式の食洗機を発売されます。
日本では、1960年代の東京オリンピック以降に業務用が普及して、家庭用も1960年に松下電器産業(現・パナソニック)が家庭用の食洗機を発売します。しかし、実用性と価格的なところで普及はせず、1996年にコンパクトな卓上食洗機が発売されたことにより、普及し始めます。
ちなみに、日本の普及率は現在35%に対して、アメリカやドイツは80%以上だそうです。
- 1860年:アメリカ人男性により木製のものが開発される。
- 1893年:ジョセフィン・コクラン婦人が手動式の食洗機を作る。
- 1909年:ゼネラル・エレクトリック(アメリカの電機メーカー)が電動式の食洗機を発売。
- 1960年代:東京五輪をきっかけに業務用の食洗機が普及
- 1960年:松下電器産業(現・パナソニック)が家庭用を販売。
- 1996年:各社からコンパクトで低価格の卓上型食洗機が発売
- 2001年:家庭用食洗機の普及率が10%突破
- 2003年:卓上型の売り上げがビルトイン型を上回る。
- 2003年以降:卓上型の売り上げが減少し、大手メーカーが次々撤退。
- 現在:卓上型食洗機の清算を続けているのはパナソニックのみ。
食洗機は意外に汚い!?
「食器を洗ってるからそんなに汚れてないでしょ~」と思ったら大間違いです。
下記のチェック表をご覧ください。
- 洗い終わって食洗機を開けたときに変なにおいがする
- 白い粉のようなものがついている
- 黄色く粘っこいのがついている
- ピンク色の汚れが庫内にある
何個当てはまりましたか?一つでもあったら要注意です。一つ一つ解説していきますね。
- 洗い終わって食洗機を開けたときに変なにおいがする
こちらの原因は、主に食べ物の残骸と洗剤の溶け残りとなります。食器の汚れが流れ込むので生ごみの細かいカスと油汚れと洗剤が合わさった溶け残りが蓄積され、雑菌が増えて腐敗が進み、変な臭いがします。 - 白い粉のようなものがついている
洗剤の残りと勘違いしやすいですが、白っぽい粉の正体は、実は水垢です。シンクやお風呂の鏡などに白い水垢が付くことがよくありますが、あれが食洗機内では高温で食器を乾燥させるために、食器に白い水垢が付着したり、グラスも白っぽくなるのです。 - 黄色く粘っこいのがついている
黄色い粘っこいものは油汚れです。なぜ油汚れが残ってしまうのかというと、原因は「洗剤の量が足りない」のと「重曹か石鹸系の洗剤を使っている」ということ。洗剤の量に関しては、食器の汚れや量に対して増減をすれば解決します。また、重曹や石鹸系の洗剤は、油汚れとくっつくことで汚れが溜まりがちになってしまうので、メーカーによっては重曹を利用禁止にしているものもあるので注意してくださいね。黄色い油汚れには、合成洗剤をお勧めします。 - ピンク色の汚れが庫内にある
ピンク色の汚れは、ロドトルラという酵母菌の一種です。お風呂でも見たことあるのではないでしょうか。食洗機では食べカスを栄養源に広がってしまい、拭くだけではすぐに戻ります。こちらは除菌効果のある洗剤をお勧めします。
手洗いの時は汚れが目で見えるので綺麗になるまで洗うことができましたが、食洗機だと途中で汚れがどうなってるか見ることができないので、楽になる分メンテナンスをしっかりしないといけませんね。
使用後にすること
①乾燥後の熱さが大丈夫であれば、食器はすぐに取り出す。高温乾燥したとは言え、庫内に残った水分が温度が下がると共にカビの原因となります。
②残骸フィルターのチェック。残骸フィルダーの部分にカスが残ったままだと、雑菌・カビの原因になります。
③庫内に汚れの付着などを見つけたら、気づいた時でいいのでふき取りましょう。これも②と同様、雑菌・カビの原因になります。
④食洗機はしっかり閉めましょう。実はこちらは雑菌・カビとは関係ないのですが、実は開けっ放しにしてしまうと、おそらく大半の人が嫌いであろう害虫(イニシャルG)が入る可能性があります。考えただけでもぞっとするので、気を付けてください。
掃除の仕方3選
ここまで食洗機の歴史や、メンテナンスはしっかりした方がいいということをお伝えしてきました。
そして、次はその大事なメンテナンス方法を3つお伝えします。
- 割りばしにキッチンペーパーなどを巻いて、輪ゴムでくくったもので、細かい汚れを取ります。
- 空っぽの庫内に洗剤を2倍の量を入れ、お手入れコースまたは念入りコースで洗う。(もちろん、洗った後は残骸フィルターなどのゴミは取ります)
- 食洗機を洗う用の洗剤もありますが、なくてもクエン酸で代用できます。その場合は、クエン酸を大さじ3倍入れてスタートボタンを押します。
汚れはこまめに取った方がいいですが、洗剤やクエン酸を入れて洗うのは、1~3カ月に1回を目安にやるのがお勧めです。
この記事では簡単な方法をお伝えしましたので、下記をご覧いただくと分かりやすいかと思います。
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まとめ
- 史上初の食洗機は木製
- 食洗機は汚れでいっぱい
- 食器も汚れも食洗機からなくそう
- こまめな掃除と1カ月に1回の大掃除が大事
忙しい毎日や寒い日の食器洗いを助けてくれる食洗機。美味しい料理をさらに美味しくしてくれるお皿を綺麗にしてくれる重要な家電です。
メンテナンス自体は難しいこともないので、自分のために家族のために、衛生管理をしっかりしたいですね。
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