突然ですが、窓のサッシの掃除をしたのはいつか答えられますか。一年に一度の大掃除ですという方もいるのではないでしょうか。
筆者は恥ずかしながらもう覚えていないくらい前です。
という言い訳になっています・・
ですが、そうやって見て見ぬふりを続けているとカビや汚れの宝庫となっています。
今回はカビ退治へ向けてせっかく準備をしているあなたへ、カビ掃除にカビキラーを使用しようとしているのならちょっとこの記事を読んで頂きたいです。
自分の家のサッシが何の建材のものなのか種類を答えられない方はもしかしたら危険かもしれないので、なぜカビキラーがNGなのか、それではどうやって掃除をしたら良いのか。
その方法と今後の防止策についても紹介していきます。
この記事では家の窓を傷めずに綺麗な状態を保つ方法を紹介していきます。
「せっかく掃除したのに・・」と後悔する前に、ぜひ読んでほしいです。
カビの撃退にカビキラーは間違い!?
それでは、早速掃除をしようと意気込んで「カビ退治といえばカビキラーだよね!」と思ったあなた。ちょっと待ってください。
家にあるカビキラーを使用するのは止めた方が良いかもしれません。
塩素系漂白剤って?
そもそもカビは専用の洗剤を使用しないと退治できない場合が多いです。
そこでカビに良く効く洗剤は塩素系漂白剤というものになります。カビキラーもその一つです。
あのツンとした独特なニオイが塩素系漂白剤の特徴ですね。他にも衣類につくと色落ちしてしまいますし、取り扱いには十分な注意が必要な漂白剤になります。 値段もお手頃ですし、どこにでも売ってあるので手にも入りやすいです。
そして塩素系漂白剤といっても液体の物から泡で出てくるスプレータイプの物など種類も用途も様々な物が販売されています。
そうです、このような製品を思い出す方が多いのではないでしょうか。
しかし、裏面に記載されている注意点をよくご覧ください。
カビさえも落とすほどに強力な塩素系漂白剤なので、用途内の<使えないもの>の欄を抜粋すると
- しっくいや布張りの壁
- ユニットバスの化粧合板壁(磁石がつくもの)
- ホーローやアルミ、しんちゅうなどの金属製品はサビの原因に
- 木製品 獣毛の刷毛、ブラシ
なんと、アルミが使用できないと表記してあります。
家の窓の材質はなに?
それでは家の窓用建材として使用されるのは何かを調べてみました。
最近(2021年)の新築に採用されている窓サッシは樹脂製のものが主流になってきている様です。
日本で出荷数が多い組み合わせは以下の4種類で、製品やガラスの種類にもよるが、断熱性能を高い順から並べるとおおよそ以下のようになる。
(※YKK APの代表窓サイズの熱貫流率データ/カタログ「樹脂窓シリーズ」より)1. 樹脂フレーム+トリプルガラス (熱貫流率0.90)
2. 樹脂フレーム+複層ガラス (熱貫流率1.31)
3. 樹脂とアルミの複合サッシ+複層ガラス (熱貫流率2.33)
4. アルミサッシ+複層ガラス (熱貫流率4.65)
ですが、ひと昔前はアルミ製品が主流だったので日本での普及は遅れています。
ということは、新築でない家の窓サッシに使用されているのはアルミ製品のものが多いのではないでしょうか。
「我が家は最近新築した家だからアルミじゃないよね~」と思っていても念のため確認されて下さい。
海外では樹脂サッシの方が値段は安く、断熱性能も高いので以前から主流となっているのですが、日本では優れた加工技術で、精度が高いアルミサッシを安価に量産できるようになったため、安く高品質なアルミサッシの普及が進み、現在でも樹脂窓はアルミサッシより値段が高いそうです。
なので、カビの撃退にカビキラーを使用できる条件は、窓サッシにアルミが使われていない、比較的最近の家だけではないかと思います。
そしてアルミサッシの家で使用しない方が良い洗剤の種類は以下の3点です。
- カビキラー
- ハイター
- セスキ炭酸ソーダ
カビ掃除でよく出てくる3つですが、アルミサッシのご家庭では注意が必要となります。
カビキラーを使用しない掃除の方法は?
それでは「我が家の窓はアルミサッシでした!」と言う方はどのようにカビ掃除をすれば良いかを紹介します。
まず、使用できる洗剤は中性洗剤か弱アルカリ性洗剤の二種類です。(アルカリ性でなく、弱アルカリ性のものです)
窓サッシの掃除には比較的身近な中性洗剤の使用がおすすめです。
台所用の食器洗剤のほとんどが中性洗剤なので、まずはご自宅の食器洗剤で試してみて、落ちなければ他の製品を買い足すようにすると良いでしょう。
ですが食器用洗剤も必ずしも中性ではないので、裏を見て確認してください。
その他の中性洗剤として挙げられるのが「ウタマロクリーナー」です。
こちらはアミノ酸系の洗浄成分なので手肌に優しく、二度拭きがいらない人気の商品です。
台所からフローリング、お風呂場などかなり愛用しています^^
ウタマロクリーナー ⇒ https://www.amazon.co.jp
- ぞうきん(ウェットティッシュでも可)
- 中性洗剤
- キッチンペーパー
- 歯ブラシや綿棒
それでは早速掃除にとりかかりましょう。
1.ぞうきん(ウェットティッシュ)で水拭き
まず、ぞうきんでサッシの汚れを拭き取ります。
2.中性洗剤を吹きかける
台所用食器洗剤かウタマロクリーナーのような中性洗剤をサッシに吹きかけます。
3.キッチンペーパーで拭く
少ししたらキッチンペーパーで洗剤を落としながらカビや汚れも拭き取ります。
細かい場所には歯ブラシや綿棒を使うと取りやすいです。
4.仕上げの水拭き
汚れやカビが取れたら最後に水拭きをして完了です。
普通の掃除と特に変わらないですね。とにかく長年の蓄積した汚れが落ちるように丁寧に掃除をしましょう。
少し放置しただけでは拭いてもとれない場合は、キッチンペーパーで覆ってパックしてあげましょう。
どうしても取れない!奥の手
上記の方法で取れなかった場合は、注意しながら塩素系漂白剤の力を借りましょう。
ただし短時間での掃除を絶対条件とし、直接使用するのは少し心配なので、片栗粉を混ぜて使用します。
- 塩素系漂白剤:20~30ml
- 片栗粉:大さじ2
- 割り箸
- ラップ
- 器
- 雑巾
- ゴム手袋
掃除を始める際には必ずゴム手袋をはめて行ってください。
やり方は、塩素系漂白剤20~30mlと片栗粉大さじ2を器に入れて箸で混ぜ合わせ固めにペースト状にします。
それをカビの部分だけに塗ります。
その上からラップを被せて放置します。
仕上げに雑巾で綺麗に水拭きします。
※最大でも10分程度で洗い流しましょう。
放置し過ぎると漂白洗剤がアルミを溶かし素材を痛めます。放置時間には十分気をつけましょう。
カビってどうして出来るの?
それではカビってどうして出来るのでしょうか。
なんとなく湿気のある場所にカビが発生するというイメージは沸くかと思います。
窓のサッシに出来るカビの多くは窓にできる結露が原因です。
特に冬場に起きやすいのですが、これは家の中の湿った空気(湿気)が、外気の出入口となる窓の近くで急激に冷やされることによって、水滴となって現れる現象です。
簡単に言えば家の中と外の温度差が激しいことによりできる現象です。
なので湿気が滞留しないように日々こまめに「換気」と「除湿」を心がけ、それでも結露が発生してしまった場合は長時間放置せずにすぐに水滴を拭くようにすると良いでしょう。
毎朝窓枠ふきふきすることから
わたしの一日は
はじまります。#結露対策 何かいい方法ないかな?— エリカ@Dental Hygienist (@erican_bess) March 29, 2020
もう窓のサッシに出来るカビに悩みたくない!予防策とは?
ここまでなんとかカビを綺麗にしたので、次こそカビに悩まされたくないですよね。
放置し過ぎると何でも改善するのに時間がかかってしまいます。
綺麗になったこの窓サッシに実は消毒用エタノールを使うとカビ予防になります。
こちらもドラッグストアなどで販売されていると思います。
お手入れの仕方としては、カビを予防したい部分に消毒用エタノールをスプレーし、乾いた布巾で拭いていくだけです。
とても簡単ですよね。 月に1度位の頻度で行うだけで、予防効果を期待できます。
使用する消毒用エタノールの濃度80%というのが重要で、濃度が高すぎると揮発性が高くなり、すぐに蒸発してしまいます。
消毒用エタノールは濃度が80%となっていますが、同じような製品に無水エタノールがあります。
こちらは先程の揮発性が高い製品になりますので、もしこの「無水エタノールを間違えて買ってしまった!」と言う場合や家に消毒用がなく、無水エタノールならあるという方は水1:エタノール4の割合で薄めて使用することも可能です。
このエタノールは、引火しやすい性質のため、近くに火がないか確認の上使用するようにしましょう。
まとめ
- アルミサッシが使われている窓は塩素系漂白剤であるカビキラーの使用は止めた方が良い
- 中性洗剤を使用すると安心してカビ退治ができる
- どうしても落ちないときは塩素系漂白剤と片栗粉を混ぜて短時間で掃除を行う
- カビの予防にはエタノールで拭き掃除をする
もしカビがしつこくて、仕方なくカビキラーなどを使用してもアルミニウムには皮膜があるため、「短時間であればそこまで問題はない」と書かれているものもあります。ですが兎にも角にも自己責任となります。
なるべくなら窓を傷めるようなことはしたくないですよね。
うっかり忘れがちな窓掃除。ですが一度頑張って綺麗にしてしまえばその後は少しの掃除で済むのでまずは汚れを落とし、予防にも気にかけて頂ければと思います。
結露やカビと上手に戦って家の中を快適にしていきましょう。
投稿者プロフィール
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コスパが良い商品に目がない、ズボラ主婦です。
3人の子どもを育てつつ、記事作成しています。
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