今の時代、妊娠中には食べられないものや飲めないものが多数ある事を知っている方は、一体どれくらい居るのでしょうか。
実は思った以上に少ないし、調べないまま食べたり飲んだりする方も居るのだと私は思っています。
それに食べられない、飲めないものがあるという事を知ってはいても、何を食べてはいけないかなどは知らない人、きっと多いですよね。
今回はその中でも妊婦でも大丈夫な飲み物に焦点を当ててご紹介していきたいと思います!
妊婦に制限があるのはどうして?
妊娠中に生ものが食べられない理由というのは主に、菌がおなかの赤ちゃんに悪影響をあたえる、免疫力が下がっているので大人でも感染するといった理由です。
妊婦に限らず高齢者や抗がん剤治療をされていたりと免疫力の下がっている方は基本的に、生ハム、ナチュラルチーズ、スモークサーモンなどは避けた方が無難とされていますが、これはリステリア菌への感染率が非常に高いからだと言われています。
免疫力が下がっていると少量のリステリアでも感染し、敗血症などの重篤な症状も報告があり、海外では死亡例も確認されているのだとか。
特に、妊婦が感染すると、リステリアが胎盤や胎児へ感染し、流産や生まれた新生児に影響がでることがあります。
(平成22年、アメリカでカンタロープ(メロンの一種)を原因食品とするリステリア食中毒が発生し、33名の方が亡くなられました。また、患者の多くは60歳以上でしたが、1名の女性患者は流産したと報告されています。)
また飲めないものについてよく聞くのは
- カフェイン
- アルコール
ですね。
カフェインについて
詳細なことをお伝えすると、カフェインは胎盤を通して赤ちゃんに届くのは確かですが、どんな影響が出るかという確定した情報はわかっていません。
ですが低体重や貧血を引き起こす可能性もあると言われていて、やはり控えたほうが無難のようです。
また、妊婦の一日のカフェイン摂取量は国などによって開きがあり、カナダ保健省では300mg、英国食品基準庁では200mgと様々です。
ここでは極力、安全な摂取量を心掛けて頂きたいので、200mgを基準として記述していくことにします。
とはいえ少量のカフェインであれば基本は問題ありませんので、神経質になりすぎないように。
“妊娠中のカフェインは、できるだけ控えるように”と、よく聞きますよね。 ですが、実際どれくらい控えたらいいのか?一日に摂取してもいい量は?紅茶やお茶なら大丈夫って本当?等、気になることが多いです…。 妊娠中の、お母さんの …
アルコールについて
アルコールはたとえ少量でもお酒が含まれるお菓子なども対象になるため、洋酒を使ったケーキなどにも注意が必要になってきます。
摂取ができないのは簡単に言うと、お腹の中で赤ちゃんとお母さんは血液を共有している状態ですので、血液を通して赤ちゃんに影響が出てしまうためです。
妊娠中の母親の飲酒は、胎児・乳児に対して低体重・顔面を中心とする奇形・脳障害などを引き起こす可能性があり、胎児性アルコール症候群と言われます。胎児性アルコール症候群には治療法はなく、また少量の飲酒でも妊娠のどの時期でも生じる可能性があることから、妊娠中の女性は完全にお酒を止めるようにしましょう。
体の細胞とかも同じでアルコールが入ると酔ってしまって、成長するための栄養などを正しい量運んだり、ちゃんとした形に体を作ることが出来なくなります、という感じです。
また早くに妊娠した友人は、コップ一杯分くらいのビールなら飲んでも大丈夫と言われたなんて言って、飲んだこともあるそうですが、おなかの子供の事を考えるなら絶対にやめておきましょうね。
どうしても飲みたい方は、今はかなり美味しいものも多い「ノンアルコール」のものを選び、産まれてからは粉ミルク等を飲んでくれるようでしたら飲みたいときだけそちらに頼ってしまいましょう。
妊婦が飲んでも大丈夫な飲み物とは
何も考えずに安心して飲めるもので浮かんでくるのは水です。
けれど普段から水をよく飲んでいる方だとしても、たまには気分転換したい時だってあるはずですし、そうでない方には尚更味気ないですよね。
ちなみにコーヒーは苦手だったので主に飲んでいたのは麦茶とほうじ茶でしたが、たまにジュースや紅茶、緑茶も普通に飲んでいました。
とはいえ実は7カ月~10カ月の頃は切迫流早産と診断されて入院していて、院内のコンビニは高かったので摂取量としてはあまり多くはありません。
実は妊娠中に飲めるものは意外と多いのですが、水やお茶も含めて摂りすぎると赤ちゃんやお母さんにも影響が出てしまうため、注意が必要です。
今回は飲んでも大丈夫なものの中から以下の5種類に分けて抜粋してみました。
- 水
- コーヒー
- お茶(紅茶、緑茶、麦茶、ほうじ茶)
- ジュース(炭酸飲料、スポーツ飲料、ココア)
- 乳飲料(牛乳、豆乳、飲むヨーグルト)
【妊婦も飲める】水
よっぽど出所のわからないものでない限り、最近は水道水でもそのまま飲めるものが多いですよね。
メーカー以外に硬水、軟水など好みはあるかもしれませんが、ある程度の量を飲んでも気にする必要が無いのが水になります。
とはいえあまり一気に、もしくは大量に飲んでしまうと血中のナトリウム濃度が下がってしまい、水中毒を起こす可能性もあります。
一回に飲む量はコップ一杯分(150~200ml)程度にとどめるなどして、一日の最大量は2Lを超えない量にしておきましょう。
【妊婦も飲める】コーヒー
上の項目でカフェイン量について一日の上限を200mgと書きましたが、一般的な浸出濃度のコーヒーで、100ml中に60mgのカフェインが含まれています。
なのでコーヒー好きな方は午前、午後で一杯ずつや食後に1杯だけなど、少し少なめを意識して飲む必要が出てしまうため注意してください。
カフェインはアルコールと同じように、人によって摂取できる限界値が違います。
そのため基準の200mgは一般的に摂れる量として設定されているため、全ての人が当てはまるわけではないことを知っておいてくださいね。
なので飲めるようになった今でも時間を空けなければならず、紅茶などの量も気を付けている状態です。
コーヒーなど飲んだ後しばらくしてから調子が悪くなる人は、私と同じように元々カフェインを摂取できる限界値が少ない可能性があるので、気を付けてくださいね。
とはいえコーヒーにはカフェインレス、カフェインフリー、ノンカフェイン(デカフェ)といったカフェインを除去したもの、元々無いものなどもあるので、どうしても飲みたい方はこちらを探してみるのも良いでしょう。
とはいえスーパーなどでも見かけることは少なく、味もかなり変わるのだそう。
そこまでするくらいならば少ない杯数でも、美味しいものを飲む方が良いかもしれませんね。
【妊婦も飲める】お茶
お茶と一言に言っても、細かく言えば緑茶、紅茶、変わり種として中国茶などいろいろありますよね。
またその中でもさらに分かれていくためあまり細かく書いていると、元々の話題が分からなくなるので割愛します。
一般的な抽出量の紅茶は100mlあたり30mgのカフェインを含有していると言われていて、単純な量で考えればコーヒーの倍量飲める事になるのです。
また手軽に手に入る事に加え基本的に置かれている種類などもコーヒーより多く、言葉はあまりよくありませんが飽きにくいのではないでしょうか。
お茶の種類によってはコーヒーと同じように、カフェインレスやフリーといったものもあるので、一度探してみるのもいいでしょう。
・紅茶
紅茶はコーヒーと同じくノンカフェインやデカフェ等の他に、ルイボスティーとも呼ばれるものもあり、コーヒーほど風味に違いが出ないため比較的手が出しやすいものになります。
上に書いた通り、カフェイン含有量は紅茶は100mlあたり30mgになり、一般的な抽出方法で淹れたものならばそれなりの量を飲むことが可能です。
スーパーやドラッグストアなどでも置いていることが多く、コーヒーよりも手に入りやすいほか、フレーバーも何種類かある場合が多く、ストレートの紅茶が苦手な方はアップル風味などフルーツ系のルイボスティーなんかを選んでみるのも良いかもしれません。
・緑茶
緑茶と一言で言ってしまうと玉露や抹茶に加え、番茶やほうじ茶など加熱の時に蒸すものが分類されるのですが、今回は玉露という事にしてご紹介します。
玉露は100ml中なんと160mgもカフェインを含むダントツの高カフェイン飲料になり、それだけで一日に摂取できるカフェイン量のほとんどを占めてしまうものです。
なのでよっぽどでない限りは飲み続けるような事はされないように。
・麦茶
麦茶にはカフェインは基本的に含まれておらず、水と同じく安心して飲むことが出来ます。
とはいえあまり飲みすぎるのも良くはないのですが、人によっては塩を混ぜたり砂糖を混ぜたりと、工夫をして飲まれることもあるのだとか。
とはいえ一時期仕事先でラテが流行っていたので、よくプーアル茶にミルクとガムシロップを入れて飲んでいたのですが、何を思ったのか麦茶に牛乳、もしくは豆乳と混ぜたことはあります。
でもお塩は入れた事なくて……合うんでしょうか?
ちなみに牛乳と砂糖を混ぜたときはミルクセーキのような味になりました!
・ほうじ茶
ほうじ茶は100mlで20mgのカフェインを含有しているのですが、独特の香ばしい香りがあり、近年ではそれがおいしいと話題になり多くのスイーツが見られるようにもなりましたね。
人によっては苦みがあるため苦手な方もいらっしゃるかもしれませんが、単純な量で考えれば10杯分摂取することができます。
またスイーツはともかく、乳製品と割ってあるラテもあるため、通常の抽出量で淹れたものを乳製品で割って飲むなら、1杯あたりのカフェイン含有量はもう少し減ることになるでしょう。
簡単に味を変えてアレンジがしやすいため、紅茶と同じく手を出しやすいものとも言えますね。
【妊婦も飲める】ジュース
つわりの時期に柑橘系のジュースだけなら飲めた、リンゴジュースだけなら、という方も少なくはないでしょう。
今は手軽にビタミンなどが補給できるスムージーなども多く、鉄分が多く含まれるものもあるので、積極的に摂りたいものもありますよね。
あまり食べられなくても飲めるという方は、ある程度の栄養が補給できるのでおすすめですよ!
とはいえ、どれも糖分や塩分もそこそこ含まれているため、飲みすぎには注意を。
必ず飲み物の注意書きにある摂取量やお医者様の指示を守って飲んでくださいね。
・炭酸飲料
口の中で炭酸がはじけるため、人によってはそれですっきりする方も居るのではないでしょうか。
また炭酸で一時的におなかが膨れるため、食べづわりの方は助かる部分もあるかもしれません。
しかしただの炭酸水やサイダーはともかく、コーラにはカフェインが含まれているため注意が必要です。
メーカーによって多少の差があり、コカ・コーラとコカ・コーラゼロは350mlで34mgのカフェインが含まれていますが、ダイエット・コークになると46mgと数値が上がります。
またペプシは38mg、ダイエットペプシは34mg、ドクターペッパーは41mgと、それぞれ1缶での数値を見るとあまり高くはありませんが、コーラをよく飲んでいる方は気を付けてくださいね。
・スポーツ飲料
普通に水を飲むより体に浸透しやすく、水が苦手な方には多少の味がついているため飲みやすいのですが、塩分、糖分が結構な量含まれているため飲みすぎには注意が必要です。
ですがカフェインは含まれていない為、のどが渇いた時に気にせず飲めるものになります。
妊娠中も散歩で軽く汗をかく方、ヨガをされる方など様々だと思いますが、飲みすぎなければ大丈夫ですので汗をかいた後は特に、しっかり水分を取ってくださいね。
・ココア
ココアと言えばミルクと砂糖が一緒に混ざっているミルクココアと、純粋にココア粉末だけのピュアココアがありますね。
このミルクココアになってくるとカフェインは微量しか含まれていないため、度が過ぎなければ一日何杯であっても気にすることはないでしょう。
ピュアココアになってくると粉末100g中に200mg含まれていて、この数値だけ見れば飲めないようにも感じます。
しかし粉末の100g中の数値であって、某メーカー公式では粉末4gに対して140mlのお湯または牛乳で溶くのがおすすめの飲み方としているため、その通りにした場合含まれるカフェインは140ml中わずか6mgとダントツで少ないもの。
そのため通常の量を溶くのであれば、飲みすぎなければ遠慮なく飲むことが出来ますね。
【妊婦も飲める】乳飲料
だいたいの乳製品に言えることですが、コーヒーなどの前に食べたり飲んだりするとカフェインの吸収が穏やかになるため、まず牛乳や豆乳などを1杯飲んでからコーヒーを飲むなどされることをおすすめします。
とはいっても摂取量が減るわけではないので飲む量には注意が必要ですが、コーヒーなど以外に選ぶのなら乳製品が良いかもしれませんね。
・牛乳
乳製品と言われればまず牛乳が浮かびます。
言わずもがなカフェインは含まれておらず、アレルギーなどでなければある程度の量飲んでも問題はないでしょう。
ですが牛乳を飲みすぎると鉄分が不足し貧血をおこしたり、おなかが緩くなってしまったりもするので程ほどに。
・豆乳
豆乳には大豆イソフラボンが含まれており、この成分は女性ホルモンの「エストロゲン」と似た働きをするため、妊娠中には飲まないほうがいいと言われる原因になっています。
妊娠中にエストロゲンの薬などを使うと、赤ちゃんに生殖器機能障害などの発生が増えるという報告もあり、イタリアでは大豆イソフラボンなどの植物エストロゲンを補完した食品による一日の摂取量は、80mgを超えないようにと勧告もされているそうです。
ですがサプリや注射などでエストロゲンを投与するわけではなく、一般的な豆乳100gに含まれる大豆イソフラボンは平均で25mgほどなので、通常量であれば問題はないでしょう。
・飲むヨーグルト
最近はお通じを改善してくれると評判のものも多く、味も口当たりも飲みやすいものが多いので普段から飲まれている方は多いのではないでしょうか。
食べる方よりも手軽にとれるため、コンビニにも何種類かあったりして手に入りやすいものになります。
またカフェインは含まれていないうえに、コーヒーを飲む前に摂取するとカフェインの吸収がおだやかになるのでおすすめですよ。
入院中も鉄剤を渡された時には意識して飲んでいたのですが、これは不足しがちな鉄分が補えるほか、多少ですがお通じにも効果はありました。
私は出産時の出血が多く、退院の時にも鉄剤を頂いたのですが、カロリーオフのものもあり飲みやすくて、続けやすかったのでお試しあれ!
雪印メグミルク プルーンFe 1日分の鉄分飲むヨーグルト
出典:楽天市場
まとめ
どれも過ぎなければ普通に飲むことができるので、あまりカフェインが含まれているからと神経質になる必要はないようです。
私も心配なことは調べはしましたが、程ほどにしておけば飲めないものはほとんどありませんよ!
あまりに心配な場合はお医者様の意見を聞いてみるなどしつつ、参考にしていただければ幸いです。
妊婦で居る時間は長いようで短くとても貴重なので、楽しく過ごしてくださいね!
以下にここで取り上げた飲み物をまとめてありますのでご覧ください。
飲み物 | カフェイン |
水 | 0mg |
コーヒー | 60mg/100ml |
紅茶 | 30mg/100ml |
玉露 | 160mg/100ml |
麦茶 | 0mg |
ほうじ茶 | 20mg/100ml |
コカ・コーラ | 34mg/350ml |
ココア | 6mg/140ml |
牛乳 | 0mg |
豆乳 | ※大豆イソフラボン 25mg/100g |
投稿者プロフィール
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関西在住の主婦。3歳のわんぱく男児を眺めながらライター、CAD、動画編集など手広く勉強中。
趣味は読書(漫画、小説、ライトノベル)とゲーム(最近はモンハンとグラブル)で、息子にアニメやゲーム用語でひらがなを教えるのに勤しんでいる。
自宅に据え置きゲームが複数台ずつあることに疑問を持っていない。
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