前回“2歳児の言葉の発達”についての、記事を書いて(まだ見ていない方がいたら見てみてください!)「一人一人個性があって、言葉を話し出す時期は、違うから大丈夫だよ〜!」っていう事をお話しましたが、2歳半になっても言葉を発しなかったり、発する単語が少なすぎたら、さすがにママ・パパも不安になりますよね…。
私も、子供がそうだったら、凄く不安になるし焦りも感じてしまいます…!
今回は、その不安点についてお話をして、解決出来たらなと思います!
2歳頃の子供を育てていると、やはり気になってくるのは“言葉の発達”です。 同じ年齢くらいでも、自分の子供より周りの子供の方が、言葉をたくさん喋っていたりすると「比べてはいけない…」とわかっていても、不安を感じてしまいます …
2歳半の一般的な言葉の発達とは?
前回もお話しましたが、2歳頃になると「ばばばば」や「マンマン」等の、2つ以上の音を出すようになり、その後「ママ」「ブーブー」「ワンワン」等の、意味のある言葉を発するようになります!
2歳半頃になると、走る・歩く・跳ぶ等の基本的な運動動作が発達し、それらをよく行うようになります。
生活の中でも、衣服の着脱・食事・排泄等も子供自身で進んで行うようになっていきますよね!
また、意思表示も多くなって発する言葉も増えていき、一般的によく言う“イヤイヤ期”に突入するのもこの頃。(笑)
何でもかんでも「イヤ!」「自分でやる!」と主張してみたり、思い通りにいかないと泣き叫んだり…。
大人も、そんな風に泣き叫んでみたい時ありますよね(笑)
そんな、対応に困ってしまうことが多いのも、2歳児の特徴です。
100語~200語くらいを話す子供が一番多いらしいのですが、やはり個人差が大きく、減って50語以下の子供もいますし、逆に増えて200~500語ほど話す子供もいるようです。
一般的な2歳半の言葉の特徴としては「ナイナイ」「ダッコ」等の動作名詞も話すようになり、単語の組み合わせを表現し「ママ、ダッコ」「ブーブー、キタ」「ワンワン、アッチ」「マンマ、ナイナイ」等の二語文を話すようになります。
何度も書いてしまいますが、言葉の発達は個人差がとーーっても大きいです!!
ですが、やはり周りと比べて、自分の子供が言葉をなかなか発さなかったり、発する言葉が少なかったりすると、当然ママ・パパは不安と同時に焦りも感じてしまいますよね。
では、どのようなことが原因で、言葉の発達が遅れてしまうのでしょうか?
原因は、次の3つにあるようです。
- 聴覚
- 言葉の表出
- コミュニケーション能力
次の見出しでは、これらについてをお話していきます!
【原因】聴覚?
生まれつき聞こえにくい場合もあるようですが、中耳炎等の耳の病気、耳あか等が溜まり、聞こえにくくなってる場合もあります。
子供の後ろから名前を呼んで何も反応しなければ、早めに耳鼻科を受診した方がいいかと思います!
解決できることは早めに解決できた方が、ママ・パパも安心ですものね!!
【原因】言葉の表出?
聴覚も正常で、言葉の意味も理解しているのにも関わらず、言葉が遅い場合は“表出性言語障害”の可能性もあります。
表出性言語障害は、脳や聴覚に異常はありませんし、読み書きも正常にできます。
ただ、年齢相応な話し言葉ができない、コミュニケーション障害の一つです。
出典:
しかし、ある時期がきたら急に話し始めたりすることも多いらしく、あまり深く考える必要はないそうです!
ただ「それでも心配!」と言う方は、治療方法もあるそうなので安心ですね。
出典:
ぜひ、調べてみてください🎶
【原因】コミュニケーション能力?
人や物にあまり興味関心がなく、人と関わることに好奇心が湧かない等、コミュニケーション能力が、育まれていない可能性もあります。
これは、ママ・パパが積極的にたくさん話しかけたり、関わったりすることで、グングンと改善していくみたいです!
しかし、何もかも親が先回りしてやってあげたり、子供に与えてしまうと、子供自身が話す必要性を感じずに、結果、言葉の発達が遅くなってしまうこともあるようなので、そこは気をつけていきたいところですね。
難しいです…。
言葉がゆっくりな子供にママ・パパができることとは?
ここまで、いろいろ言いましたが「じゃあ、私たちにできることはなんなの?」っていう話ですよね。
より多くの言葉を話せるようになる為には、指さしやジェスチャーなど、言葉を話すようになる前のコミュニケーションが必要で、それが大きく関わってくるようです!
例えば子供が物を指さして「アー」と発すると、子供と親の間で“注目の共有”が生じます。
そのように、物を介して他者、他者を介して物に関わることで、より多くの言葉を話せるようになっていきます!
その他、日常生活の中でできることは…
- 食事の時によく噛むことを促す
- 笛やラッパを吹かせる
- たくさん話しかける
- 短く、わかりやすい言葉で話しかける
- 言葉と一緒に、身振り手振りも入れる
- 一方的な語りかけになる、インターネットやテレビ上の動画等を見せることを出来る限り控える
ことも重要だそうです!
最後に関しては、個人的に「ん〜、それって、難しくない?私には、出来ないなぁ…」って思いましたけどね(笑)
子供といろいろ共有したり、共感もしたいですもん!
今の時代、テレビから情報を得るのもまだ主流ですし、子供のいない時間にだけテレビつけて〜とかは、正直キツいですよね(笑)
自閉症スペクトラム(ASD)を気にする場合
それでも、言葉が遅く“自閉症スペクトラム(ASD)”を気にする場合は、地域の検診時に相談するといいかなと思います。
自閉症スペクトラム(ASD)とは…
自閉スペクトラム症とは、“広汎性発達障害”とほぼ同じ概念を指すものであり、自閉症やアスペルガー症候群、特定不能の広汎性発達障害などを含む概念です。自閉症やアスペルガー症候群などには互いの境界線を引くのは極めて厳しいこともあるので、病気の一連の続きとして“スペクトラム”として捉えられています。
自閉スペクトラム症では、“臨機応変な対人関係が苦手で、自分の関心・やり方・ペースの維持を最優先させたいという本能的志向が強いこと”を特徴とする発達障害です。ただし、置かれた環境によっては自分の関心を押し通すことがポジティブに捉えられ、「ちょっと変わった人」とは思われながらもコツコツと仕事に従事するがんばる人とも認識されることがあります。しかし、不適切な環境では人間関係に支障をきたすことも出てきてしまい、自閉スペクトラム症が明らかになることもあります。
自閉スペクトラム症の人は一定数存在するとされており、具体的な数字としては人口の1~2%存在すると報告されています。現在調査中ですが、最新のわが国の研究ではさらに多く、3~5%程度という報告が出されています。また、男性のほうが多いとされています。
自閉スペクトラム症は個性として捉えることも大切であり、本人や周囲の人が円滑に生活を送れるよう、特徴にあった工夫をしながら対応することが求められます。
です。
ただ、検診では医師の診察が短い上に、普段の生活環境とは異なるので、判断しにくいことも多いようです。
「少し気になるなぁ…」と感じた時は、次のことをチェックして様子を見てみた方がいいかと思います!
- 親が指さす方向を見たり、自分の興味のあるものを指さしをして伝えようとしてくるか?
- 自分のお気に入りのぬいぐるみ等、興味があるものを親に持ってきて見せてくるか?
- 他の子供に興味を示し、自分から関わろうとしているか?
- 親や、他の子供の真似をしようとするか?
- 話しかけている時等に目が合うか?
- 話している相手の表情を読み取り、微笑み返してくれるか?
- 名前を呼ぶと反応するか?
- 親からのスキンシップに喜ぶか?
- 新しいものに触れるときに、それが安全かどうか親の反応を確かめてくるか?
参考:
- 小椋たみ子(神戸大学)、「日本の子どもの初期の語彙発達」言語研究(Gengo Kenkyu)132: 29–53、2007
- 「保育所保育指針解説書」、厚生労働省雇用均等・児童家庭局保育課、2008年
- 「自閉症スペクトラム障害 (ASD;Autism Spectrum Disorder) の早期発見のポイント」 、国立精神・神経医療研究センター 精神保健研究所 児童・思春期精神保健研究部
- 森貞直哉(小児科学分野こども急性疾患学部門)、「こどもの言葉と発達の見方・促し方」、神戸大学大学院医学研究科内科系講座 小児科学分野こども急性疾患学部門
これらは“何個以上当てはまれば判断できる”といったものではありませんが、把握しておくだけでも、後に検診をした時の参考材料になると思います!
まとめ
言葉の発達は、本当に個人差が大きく、2歳半まで全然喋らなかった子供が、3歳を過ぎると急にお喋りになったという事例もあるようです!
なので、凄く不安かと思いますが、気負いすぎるとそれが余計に子供にも伝わって、子供も焦ってしまい負のループなので、あまり考え過ぎないようにしてくださいね…!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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