広島市西区の「でんがくうどん」はホルモン好き必食のB級グルメ!!

出典:https://gurutabi.gnavi.co.jp/

各都道府県に行くと、その土地ならではの魅力的な食べ物がたくさんありますよね。

その中でも筆者が好きなのは、広島のグルメ。

お酒が大好きな筆者にとって広島は、牡蠣、お好み焼き、尾道ラーメン、あなごめしなど、ツマミにして一杯やりたい物ばかりでとても魅力的なんですよね。

ふじた
ふじた
若かりし頃は日付が変わるまでハシゴ酒するのが当たり前だったな…

 

そんな酒の肴ばかりの広島ですが、筆者が知らなかった酒に合うグルメがまだ残っていたんです。

 

それは「でんがくうどん」というB級グルメ。

 

名前を聞いただけでは「うどん」という事しか分からずツマミになる要素が見当たりませんが、なんとコレが酒の肴に持ってこいなグルメなのです。

そういうわけで今回は「でんがくうどん 」について、一体どんなグルメでどこで食べられるのかをご紹介していきたいと思います。

 

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広島のマイナーB級グルメ“でんがくうどん”はまさかの〇〇!

出典:https://www.nisshin.com/

広島のB級グルメにも様々なものがありますが、「でんがくうどん」広島でも知る人ぞ知るグルメらしく、どうやらマイナーな部類のようです。

字面からして、「でんがく」の「うどん」なのだと思いますが、そもそも「でんがく」が謎ですよね。

 

そんな全く想像がつかないであろう「でんがく」の正体はというと、

出典:https://item.rakuten.co.jp/

はい、こちらが「でんがく」です。

 

「でんがく」とは、わかりやすく言い換えると「ホルモン煮込み」の事になります。

小腸やセンマイなど様々な種類の牛ホルモンが具のベースとなっており、店によってキャベツや春菊などの野菜を入れて作ります。

味はシンプルな塩味で、ホルモンを煮込むことで出た出汁を塩で整えただけなのですが、具がトロトロになるまで煮込まれているため、ホルモンのうまみや脂のコクが凝縮され、あっさりだけど旨味がとても濃い一品なのです。

ふじた
ふじた
煮込んだホルモンと聞いただけで、もうビールが欲しくてたまらない!

 

そして、この「でんがく」にカツオ等の出汁を足してうどんを入れたものが「でんがくうどん 」となる訳です。

出汁を足しているので、でんがくよりも少しあっさりしますが、ホルモンの旨味がたっぷりの塩気のあるツユはコク深く、口当たりが柔らかい純米酒あたりと相性が良さそうですね。

もしくは、優しい味と温かさが飲み過ぎた体を優しく包んでくれそうなので、飲んだ後のシメとして食べるのも良いかもしれませんね。

 

しかしなぜこの料理を「でんがく」というのでしょう。

一般的に「でんがく」と言われて思い浮かべるのは、こんにゃくや豆腐に味噌を塗って焼いた「田楽」だと思うのですが、同じ読み方のこの料理とは何か関係があるのでしょうか。

 

調べてみても関係性の有無についてハッキリとは分かりませんでしたが、どうやら江戸時代に生まれた「煮込み田楽」からきているのではないか、と言う推測が立てられていました。

煮込み田楽は現在のおでんの始まりで、具材を煮たものをおでんと呼ぶようになった事から、この広島の「でんがく」もホルモンを煮た「おでん」という考え方をされて、この名前になったのではないかと言われています。

ふじた
ふじた
何も知らない状態でお店で「でんがく」の文字を見ていたら、絶対にホルモンだとは思わないし、頼まないんだろうなぁ

 

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コレも外せない!“ホルモン天ぷら”に“せんじがら”

出典:https://mamesuke-tenpura.com/

でんがくの他にも広島にはホルモンを使ったB級グルメが存在するのですが、それが「ホルモン天ぷら」「せんじがら」です。

 

「ホルモン天ぷら」はその名の通り、様々なホルモンを天ぷらにしたものの事なのですが、脂が多いため煮たり焼いたりするのが一般的なホルモンを更に油で揚げるなんて結構クドイんじゃないか、と三十路を過ぎた筆者は食べる前に身構えていました。

しかし、衣のサクサク感とそれぞれのホルモンが持つプリプリ、トロトロ、サクサクの食感に、一味唐辛子たっぷりの酢醤油をつけて食べることで脂のこってり感が解消され、クドくて食べられないどころかお酒と共に何個でもいけてしまうという恐ろしいループが生まれる事となりました。

三十路過ぎの身体にはヘビーな食べ物だと思っていた自分は何処へやら、もうビールを飲む手も天ぷらを食べる手も止まりません。

ちなみにホルモン天ぷらは1個の大きさがかなり大きいため、注文すると一緒に出てくるまな板と包丁を使って好みの大きさにカットして食べる、という他では見ない独特のスタイルになっています。

自分でカットしてから食べるというのは、ちょっとエンタメ性もあって楽しいですよ。

 

 

次に「せんじがら」ですが、こちらもでんがく同様、名前からはどんな物か想像がつかないですよね。

しかしこちらも酒のツマミとして最高の一品なんです。

せんじがらは「せんじ肉」とも言われるのですが、豚ホルモンをじっくり揚げた後に干してカリカリにし、塩や調味料で味付けをした珍味になります。

出典:https://senjigara.stores.jp/

ホルモンそのままの見た目なので少しグロテスクに思えますが、それも口に入れてしまうまでの辛抱です。

一口食べれば、噛みごたえのあるしっかりとした食感と、噛めば噛むほどに溢れ出るジューシーな旨味の虜となってしまうでしょう。

そのまま酒のツマミとして食べるのが主流ですが、炒めたり煮込んだりして食べることもあるそうです。

こちらは通販などでも売られているので、気になった方は一度購入してみてはいかがでしょうか。

ふじた
ふじた
どっちもホルモン好きにはたまらない!ビールと焼酎がはかどる事間違いなし!

 

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“でんがくうどん”を食べるなら西区へGO!

出典:https://www.homemate.co.jp/

これまでに紹介した「でんがくうどん 」「ホルモン天ぷら」「せんじがら」といったホルモン料理は、広島のどの場所でも食べられるというわけではなく、西区の福島町周辺にしか提供してくれる店がありません。

なぜこのエリアでホルモン料理が盛んなのかというと、かつて福島町界隈は食肉加工場が多くあって、新鮮なホルモンが安価で出回っていたため、そのホルモンを料理して食べるという文化が広まっていったそうです。

 

そんな広島市西区のエリアで、でんがくうどんを食べるのにオススメな人気店を3軒ご紹介したいと思います。

 

福本食堂

出典:https://gurutabi.gnavi.co.jp/

 

こちらの福本食堂は福島町に古くからあり、地元民から圧倒的支持を得ているでんがくうどんの名店で、常に多くの人で賑わって活気に溢れています。

このお店の一番の特徴といえば、店に入ってすぐのカウンターに置かれた大量のホルモンと野菜の天ぷらと、その前にドンと置かれた包丁とまな板という異様な光景ではないでしょうか。

この大量に盛られた天ぷらはお客さんがセルフで好きな物を取って包丁で切り分けて食すというスタイルになっているのですが、様々な部位が一緒になって盛られているため、常連客でないとどの部位なのか全くわかりません。

しかし心配する事なかれ。そんな時はスタッフのお姉さんに欲しい部位を言えば代わりに天ぷらを取り分けてくれますので、初めて訪れる人でも安心です。

また、こちらで提供されるでんがくうどんは、ホルモンがとろとろになるまで煮込まれていて、スープはあっさりしつつもホルモンの旨味がたっぷり溶け出して細めのうどんとよく絡み、一度食べるとクセになる味ですよ。

福本食堂

【営業時間】10:00-17:00

【定休日】日曜、祝日、GW、お盆、年末年始

【問合せ】082-232-7080 

【住所】広島県広島市西区小河内町1-20-8

 

ふじた
ふじた
駐車場もあるから、車で行きたい人にも便利!

 

あきちゃん

出典:https://gurutabi.gnavi.co.jp/

こちらはホルモン料理と中華そばが食べられ、各メディアに多数紹介されている程の人気店です。

客席20席ほどの店内は女性スタッフ数名で切り盛りされていて、フレンドリーで明るい雰囲気に包まれているので、女性1人でも気負う事なく気軽に利用できそうだと感じました。

1人で行くのはちょっとなぁと思っているホルモン大好き女子のみなさん、是非1度こちらへ足を運んでみていただきたいですね。

また、この店では中華そばもあるという事から、でんがくうどんの他に「でんがくラーメン」を注文する事ができるので、「お酒を堪能した後のシメはやっぱりラーメンでしょ!」という人にもオススメしたいお店です。

あきちゃん

【営業時間】11:00-13:45 L.O 、17:00-20:30 L.O

【定休日】木曜、お盆、年末年始

【問合せ】082-296-2821

【住所】広島県広島市西区福島町1-15-5

 

ふじた
ふじた
こういう店で女性が入りやすい雰囲気の所ってあまりないから、呑んべえ女子は要チェック!

 

みやさん食堂

出典:https://tabelog.com/

ANAの機内誌にも掲載された事があるみやさん食堂。口うるさめの女将さんと、楽しそうに昼飲みをしているオジ様たちで賑わう、昔ながらの食堂という雰囲気のお店です。

こちらのでんがくうどんは、脂が適度に抜けて柔らかくなったタイプのホルモンが大量に入っていて、キャベツやネギといった野菜もたっぷり入っているので、これ1杯でヘルシーかつ満足感がかなりあります。

出汁はホルモンの味がしっかり出ていますが、少し塩分強めなので、お酒と一緒にいただくのに向いているうどんだと思いました。

少しホルモンの独特の臭みが気になるので、人によっては苦手かもしれませんね。

しかし韓国唐辛子をたっぷり入れるとほとんど気にならなくなるので、ホルモンの臭みが気になる人はこちらの方法をお試しあれ。

みやさん食堂

【営業時間】11:00-19:00

【定休日】月曜、第1火曜(月曜が祝日の場合は営業、翌火曜が休み)

【問合せ】082-296-6826

【住所】広島県広島市西区小河内町1-8-13

 

ふじた
ふじた
良い意味で場末感のあるお店。こういう雰囲気の所で飲むのも嫌いじゃない!

 

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家でも広島気分!“でんがくうどん”レシピ

2021年現在、まだまだ気軽には他県へ旅行しづらい状況が続いていますので、先ほどご紹介したお店へは広島の方以外なかなか行きにくいかと思います。

ですが、これだけ魅力的なグルメなので皆さんにも是非味わってもらいたいですし、筆者自身もこの記事を書いていたら食べたくなってきてしまいました。

でんがくうどんは通販で購入する事もできますが、購入出来るところが少ないので、自分の好みの味じゃなかった場合を考えると少しリスクがあると思うんですよね。

 

それなら、おうち時間もたくさんある事だし自分で作れないかとレシピを探してみたら、いくつかのレシピを見つける事ができました。

しかもどのレシピを見ても材料がシンプルで工程も少なく、あまり料理が得意ではない筆者でも作れそうな感じです。

こちらにレシピを簡単に紹介しますので、是非皆さんも作ってみてください。

 

材料
  • ミックスホルモン・・・300g
  • 水・・・1500cc〜
  • 酒・・・大さじ2
  • 塩・・・15g
  • うま味調味料・・・6〜7振り
  • ネギ・・・たっぷり好きなだけ
  • うどん玉・・・人数分

作り方

  1. ミックスホルモンはざっと水洗いしてザルで水切りしておく。鍋に水を入れて沸騰させる。
  2. 沸騰したところにホルモンを入れてアクを取りながら中火で煮込む。
  3. ある程度アクが取れたら、酒・塩・うま味調味料を入れて10分〜15分弱火で煮る。
  4. 茹でたうどんにネギをたっぷり乗せて完成。

 

だいぶザックリとしたレシピ紹介ですが、とにかくアレです。ホルモンをひたすら煮込むだけで良い感じのでんがくうどんが出来上がってきます。

ちなみにホルモンのアクは延々と出続けるので、筆者の様にアク取りが大好きでずっとやっていたい人以外は、10〜20分程度で切り上げてしまいましょう。

ベースのレシピは上記の通りですが、各調味料を増減したり、別の調味料を加えて自分好みのでんがくうどんにしてみてくださいね。

ふじた
ふじた
筆者は野菜追加、塩多めにして、一味唐辛子をドサっとかけて、冷酒と共にいただこうかな!

 

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“でんがくうどん”まとめ

聞きなれない「でんがくうどん」とは広島県民でも知る人ぞ知るマイナーグルメで、食肉加工場が多くあった西区エリアで生まれたホルモン料理の事でした。

西区はでんがくうどんの他にも「ホルモン天ぷら」や「せんじがら」など、ホルモンを使った料理を出してくれる店が多くあり、酒飲みにはたまらないエリアです。

西区のオススメ人気店
  • 福本食堂
  • あきちゃん
  • みやさん食堂

なかなか広島のお店へ行けない人でも、でんがくうどんを手軽に自分で作って味わえるレシピがあるので、作って家飲みの時の一品にするのも良いですね。

筆者も早速ホルモンを買ってきて、たくさん作って家飲みを楽しもうと思います。

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Fujita
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