日本のトイレはほとんどが洋式トイレに変わりました。
小学生は入学する前に「和式トイレの練習をするように」と言われるほど、和式トイレを利用する機会が減っています。
私も最近では和式トイレが空いていても、洋式トイレを待つことがあります。
座ってすることを覚えてしまうと、和式トイレを利用することが面倒になってしまいました。
洋式トイレには、和式トイレには付けられなかった新たな機能が付いているものがあります。
それは、ウォシュレットです。
便座を温めてくれたり、おしり洗浄機能やビデ機能が付いています。
様々な機能が付いたので、便座だけの洋式トイレとは掃除方法が少し異なります。
細かい部分まで掃除しなければ、長く・キレイに使用することは出来ません。
では、どのように掃除をすればウォシュレットと長い付き合いを築くことが出来るのでしょうか。
家庭で出来る掃除方法を調べてみました。
あなたが外して掃除したことがないパーツも出てくるかもしれません。
ウォシュレットって何?
あなたはトイレが好きですか。私は大好きです。
一人になれる空間で時計もなくのんびりと座って過ごせる感じが好きで、家族の誰かが使うと言うまでついつい居座ってしまいます。
和式トイレだったらあり得ません。和式トイレの体制はちょっと辛いです。
洋式トイレだから長い時間籠っていられます。
その洋式トイレにまた素敵な機能が付きました。
それがウォシュレットです。
ウォシュレットにはトイレを快適に過ごせる機能が沢山付いています。
どういった物があるのでしょうか。
ウォシュレットとは?
ウォシュレットとは、TOTOさんが商標登録したトイレ用品の商品名です。
正式には、温水洗浄便座と言います。
ウォシュレットには、この二つのタイプがあります。
- 操作パネルを壁に埋め込むタイプ(向かって左側)
- 操作パネルが便座が一体になっているタイプ(向かって右側)
操作パネルを壁に埋め込むタイプは、自分の目線の近くに操作パネルがあるので操作しやすいですが、電池交換を忘れると故障したのではないかと一瞬焦ってしまいます。
操作パネルと一体になっているタイプは、設置がしやすいですが、少し幅を取るので床掃除が大変になってしまう可能性があります。
どうちらもメリット、デメリットがあります。
また、お子さんがいるご家庭はチャイルドロック機能が付いたウォシュレットを購入することをおススメします。
勝手に押されてしまうと、トイレの床も壁もお子さんも大変なことになります。
設置する前に、ショールームに行って実物を見てから購入しましょう。
自分に合ったウォシュレットを見つけてくださいね。
今や当たり前のように付いているウォシュレットですが、一体どのような歴史があるのでしょうか。
調べてみました。
ウォシュレットの歴史
ウォシュレットは、1600年代にフランスで作られた「ビデ」を起源としています。ビデは足を含めた下半身を洗うためのものです。
「ビデ」とはフランス語のポニーに由来していて、ビデにまたがる姿が馬にまたがっているように見えるという理由と、乗馬後の貴族が良く使用していたためにこの名前が付いたとされています。
ビデについては本も出ています。
表紙はマリーアントワネットがビデを使用している様子です。確かに馬にまたがっているように見えますね。
その後、フランスからアメリカにビデは渡りますが、アメリカでは人気が出ませんでした。
アメリカはビデではなく、「ウォッシュエアシート」という医療用の洗浄便座を開発していました。
日本でもアメリカ同様、ビデが流行ることはなくアメリカが開発したウォッシュエアシートを輸入し始めます。
- 1964年 東洋陶器(現在のTOTO)が、アメリカから温水洗浄便座「ウォッシュエアシート」を輸入し販売を始める
- 1969年 「ウォッシュエアシート」を国内で生産開始
- 1980年 「ウォッシュレット」を商標登録するために出願、初代ウォシュレットを発売
- 1984年 「ウォシュレット」が商標登録される
1600年代にビデが作られてから、大分経ってウォッシュエアシートは作られたんですね。
日本は今ではトイレ先進国だと言われていますが、水洗施設が整うまではあまり清潔な空間ではありませんでした。
水洗設備が整い、和式のトイレではなく洋式トイレが大半を占めるようになりました。
日本人サイズの温水洗浄便座がいくつも開発され、今ではトイレを流すのも蓋を開け閉めするのも自動になりました。
これらが急速に普及した理由は、日本人特有の「キレイ好き」という理由と、TOTOを始めとする企業努力のお陰ではないでしょうか。
トイレの歴史に興味を持った方は、TOTOさんのTOTOミュージアムが福岡県北九州市あります。
是非行ってみてください。トイレの歴史について勉強出来ます。
ちょっと遠くて無理だという人は、ツイッターに感想があります。
TOTOミュージアムでは日本の水洗トイレの歴史を真面目にお勉強。TOTOがもともと東洋陶器で、昔は食器(磁器)を作ってて、ノリタケの親戚だったとは。あと水洗トイレの技術の進化(節水技術やタンクの位置の変化)や、日本で普及しなかったトイレ面白い。女性用の立ってするトイレがあったとか、初耳…! pic.twitter.com/a8586An8G6
— Ayano (@tokyo_ayano) July 24, 2019
女性用の立ってするトイレはちょっと気になりますね。実物を見てみたくなりました。
次に、企業努力によりキレイになったトイレを、どうやってキレイに保つのか掃除方法を調べてみました。
トイレとウォシュレットはこんな所まで掃除する!?
トイレは毎日使うので、とても汚れます。
家族構成にもよると思いますが、小さいお子さんがいるお家や男性がいるお家は特に汚れが酷いのではないでしょうか(女性が全く汚さないという意味ではありません)。
お子さんは頻繁にトイレからはみ出してしまいますし、男性は立ってするので飛び跳ねが気になります。
知人はご主人の飛び跳ねが嫌すぎて、座ってするようにお願いしたと言っていました。
実際、私も飛び跳ねが気になります。床だけではなく、壁にも飛び跳ねているそうです。
また、流す時も蓋を閉めないと大変なことになります。ファブリーズのCMをご覧ください。
ニオイがトイレ中に染みついてしまいます。
このCMを見てから、必ず蓋をしてからトイレを流すように家族全員にお願いしました。
では、汚れてしまったトイレはどうすればキレイに出来るでしょうか。
トイレはここの掃除も大切!
トイレの床や便器を毎日掃除している人は多いと思います。
なるべく短時間で、簡単に済ませたいという人が大半だと思います。
その方法はこちらの記事をご覧ください。
毎日の掃除の他に、念入りに掃除した方が良い箇所があります。
それは、トイレタンクです。
タンクレスのトイレが増えてきましたが、まだまだタンクがあるご家庭が大半かと思います。
一度も掃除したことがない人は、是非こちらを参考にしてみてください。
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かなり汚れています。
こんな水を流していたら、いくら便器をキレイにしても無駄ですよね。
タンクは水がずっと溜まっている所なので、カビの発生率が高いです。
自分で掃除するのもいいですが、こんな便利な商品も販売されています。
出典:https://item.rakuten.co.jp/
入れて待つだけなら、すぐにでも出来そうですね。自分で洗うよりはハードルが下がりました。
トレイ周りやタンクの中がキレイになったら、今度は温水洗浄便座の掃除です。
どうやって掃除するのでしょうか。
ウォシュレットはここまで外して掃除!
毎日のお掃除で、ウォシュレットの蓋や便座部分を拭いたりしているかと思います。
毎日ではないにしても、操作パネルのほこりなど汚れが目に付けば掃除する箇所もあります。
でも、もっと細かい部分の掃除方法を知っていますか。
温水洗浄便座は取り外して掃除することが出来るんです。
外し方の例はこちらをどうぞ。
必ずお持ちの説明書を確認してから始めてくださいね。
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便座を外すと、汚れが入り込んでいて大変なことになっていることがあります。
トイレの掃除はウォシュレットの裏まで綺麗にしよう(^^♪#トイレ #掃除 #ウォシュレット https://t.co/2vMUkHqdZV pic.twitter.com/ETyPPUCvSn
— おそうじ革命品川旗の台店 (@osoujikakumei) October 26, 2019
こうなる前に定期的に掃除しましょう。
便座周りがキレイになったら、次はノズルです。
操作パネルの洗浄ボタンを押すとノズルが出てきます。
そのノズルに洗剤を付けて自分でゴシゴシして、水が出る穴を歯間ブラシなどで掃除してキレイにする方法がありますが、これでは手間が多すぎてやる気を無くしてしまします。
そこで見つけたのが、エステーさんが販売しているこちらの商品です。
出典:https://products.st-c.co.jp/
水アカや汚れをキレイにしてくれるだけではなく、ノズルの除菌までしてくれます。
本当に優れものです。
最後に、ウォシュレットにはフィルターが付いていることを知っていますか。
初めて聞いた人は、すぐにでも外してみてください。かなりほこりが溜まっているかもしれません。
このフィルターを通してウォシュレットが空気を吸い込み、トイレの脱臭しています。ここが詰まっていては、脱臭も上手くされません。
詳しい外し方はこちらです。
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定期的に掃除して、脱臭効果を高めましょう。
ウォシュレットの掃除方法を知ることが出来ました。
毎日やる掃除と定期的にやる掃除に分けて行い、ピカピカなトイレを保ちましょう。
毎日掃除するのはちょっと嫌だなと思っている人や、時間が無くて毎日は無理だという人は、汚れが付かないように予防しておくことをおススメします。
ウォシュレットをキレイに保つために
毎日掃除していても次の日には汚れいているトイレ。
「またか…(ため息)」と、汚れを見るたびに掃除するのが嫌になってしまうことが多々あります。
また、時間が無くてトイレ掃除が出来ない人もいるかと思います。
それならば、そもそも汚れないようにするにはどうしたらいいのでしょうか。
その方法を探してみました。
汚れを予防する
汚れを予防するためには、どういった方法があるのでしょうか。
ポイントを二つに絞って調べてみました。
まず、一つ目はこちらです。
トイレを使う家族に予防方法を伝える
最初にもお伝えしましたが、トイレを汚さないためには、トイレを使用する家族に協力してもらうのが一番手っ取り早いです。
- 流す時に蓋をしてから流してもらう:流した時の飛び散り防止
- 男性にも座ってしてもらう:飛び散り防止
- お子さんが立ってする場合は、的になるシールなどを貼る:飛び散り防止
- 正しい位置に座ってする:浅く座ると便器から飛び出る
これだけでも、トイレの汚れを大分防ぐことが出来ます。
また、誤って汚してしまっても怒らないでください。
汚してしまったらすぐに掃除するようにお願いしておけば、掃除の負担は減ります。
二つ目のポイントはこちらです。
汚れ防止の商品を使う
汚れが付かないように加工する商品もあります。例えるなら、防水スプレーのような感じです。
出典:https://item.rakuten.co.jp/
トレイ以外にも、洗面台やキッチンでも使用出来ます。
これをスプレーしておけば、放置してしまった汚れやこびりついてしまった汚れとはお別れです。
サッと拭けば落ちる汚ればかりになります。時短でお手軽ですね。
これなら掃除が簡単に終わります。
その他にも、便器の汚れを防ぐこちらのシートもあります。
出典:https://item.rakuten.co.jp/
こちらのシートは便器につく汚れを防ぐものですが、温水洗浄便座についてしまう汚れも防ぐことが出来ます。
便座と便器の間からはみ出してしまった時も、便器や温水洗浄便座が汚れてしまう前に汚れを吸い取ってくれます。
シートは汚れているようなら交換しましょう。あまり交換しないでいるのも不潔ですし、ニオイも気になります。
家族の協力、スプレー、シートを使って汚れを予防することが出来ました。
でも、もっと手間を掛けず汚れの付着を防ぐことが出来ます。それはどういった方法でしょうか。
〇〇な機能がついたウォシュレットに変える
もっと手間を掛けずにウォシュレットの汚れを防止する方法は、ウォシュレット本体を洗浄機能付きの物に交換してしまうことです。
ウォシュレットは日々進化しています。ウォシュレットの掃除が楽になるように、各企業さんは色々な商品を開発してくれています。
洗浄機能とは、どういったものがあるのでしょうか。
一つ目は、TOTOさんが特許を取得した「ノズルきれい」です。
掃除が大変だったノズルの内側も外側もキレイにしてくれます。
しかも、除菌までしてくれる優れもの。
布でゴシゴシしたり、歯間ブラシなどで掃除する必要がありません。
除菌もしてくれるので、洗浄機能を使うたびに「汚れてないかな」といった心配がありません。
二つ目は、こちらもTOTOさんが特許を取得した「においきれい」です。
トイレに入った瞬間、一番気になるのはやはりニオイではないでしょうか。
お友達が遊びにきたりすると、芳香剤を置いていても染みついてしまったニオイが残ってしまっていないかと心配になります。
このにおいきれいは、自動で気になるニオイを集めて脱臭してくれます。自動という点がいいですね。
これでニオイの心配はなくなりました。
ノズルは除菌機能付きでキレイになり、トイレのニオイも自動で脱臭されるウォシュレットに変えても、どうしても便座部分は人の手が必要です。
そこでTOTOさんはお手軽に掃除出来る形を開発しました。
便座のふちを拭くとき、便器の中に手を入れているような感じが嫌だなと思っていました。
ふちが無くなり、段差や隙間も少なくなったのでとても拭きやすいです。
また、汚れが付いているかどうかもかなり見やすくなりました。
その他にも、便座とふたの隙間にほこりが溜まってしまうのも掃除しにくくて嫌でした。
TOTOさんが開発したこのふちなしウォシュレットは、掃除のストレスがとても減った形になっています。
まとめ
- 温水洗浄便座の起源は1600年代に流行ったビデだが、日本では広まらずTOTOさんが開発したウォシュレットが一般的になった
- トイレ掃除とウォシュレットの掃除は手軽さが大切
- トイレタンクの掃除、温水洗浄便座の便座を取り外してする隙間の掃除、フィルターの掃除は定期的にやった方が良い
- 毎日する掃除と定期的にする掃除に分けてトイレをキレイに保つ
- ウォシュレットをキレイに保つためには汚れ防止の商品を使ってみるのもいいが、新しくお掃除機能が付いたウォシュレットを買ってみるのもあり
トイレに温水洗浄便座を取り付けられるようになり、トイレは更に快適な空間になりました。
特にTOTOさんが開発したウォシュレットは、日本人の温水洗浄便座に対する意識を大きく変えた商品でした。
しかし、いくらトイレが素敵な空間になっても、毎日使う場所なので汚れてしまうのは仕方のないことでした。
トイレも温水洗浄便座も、それぞれお手軽に掃除する方法をご紹介しました。
是非その方法を試して、しつこい汚れとの戦いを楽なものにしていきましょう。
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